中部商 接戦制す 県春季高校野球第2日


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
知念―中部商 5回裏、勝ち越しの適時三塁打を放つ中部商の亀川盛斗主将=23日、宜野湾市立野球場(仲本文子撮影)

 第60回県高校野球春季大会(県高校野球連盟主催、琉球新報社共催)第2日は23日、沖縄セルラースタジアム那覇などで1回戦8試合を行った。中部商は5―4で知念との接戦を制し、浦添商は4―0で沖縄工に完封勝ち。

美里は8―0で嘉手納にコールド勝ちを収め、大会第3号本塁打を出した小禄は3―1で名護に快勝した。南部工は西原を1―0で下し、陽明は10―0の八回コールドで開邦を圧倒。南風原は37―0と大差で辺土名を破り、真和志は石川に5―0で勝ち、初戦を突破した。第3日の24日は、同球場などで1回戦8試合を行う。

◆打線つなぎ 亀川決勝点
 持ち前の“つなぐ打線”を見せつけた中部商。長打力を誇る主将の亀川盛斗が適時三塁打を放つ活躍で、知念との接戦を制した。
 初回から先制し波に乗った中部商。二、三回にも追加点を奪い、序盤から4点をリード。しかし中盤に入って相手打線がつながり始め、3失点。五回も1点を失い、ゲームは振り出しに戻った。
 勝負が決まったのは、五回裏だった。中部商は1死走者なしの場面から、上原大地が単打で出塁。4番の小浜源太がバントを成功させ、2死二塁の好機をつくった。
 打席に立ったのは「打撃には自信がある」と語る、主将の亀川。3ボール1ストライクのカウントから「直球待ちだったけど、体が反応した」
 内側低めのカーブを思い切り振り抜くと、打球は右翼手の頭を越える三塁打に。上原が生還し、勝ち越しの1点を奪った。
 身長172センチ、体重75キロの恵まれた体格。長打力を買われ、以前は4番も任されていた。ここ一番のチャンスで、実力を発揮した主将は「同点の場面になっても、取り返せばいいと思っていた」と、頼もしく言い切った。
 亀川は「初戦は勝てて良かったけど、次戦からもっと守備力を上げていきたい」と、言葉に力を込めた。
(仲本文子)

<きのうの結果>
▽1回戦
南部工 1―0 西原
浦添商 4―0 沖縄工
真和志 5―0 石川
南風原 37―0 辺土名
(五回コールド)
小禄 3―1 名護
中部商 5―4 知念
陽明 10―0 開邦
(八回コールド)
美里 8―0 嘉手納
(八回コールド)

<きょうの試合>
▽1回戦
【セルスタ】9時
豊見城―八重山農林
普天間―糸満
首里―那覇西
【浦添】10時
沖縄高専―北谷
北山―球陽
【宜野湾】9時
北中城―美来工科
本部―首里東
宮古工・伊良部―コザ