キングス 4連勝 bjリーグ第41戦


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キングス―埼玉 22得点とチームの連勝に貢献したアンソニー・マクヘンリー=23日、石垣市総合体育館(稲福政俊撮影)

 プロバスケットボールbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区1位=31勝9敗)は23日、石垣市総合体育館で埼玉ブロンコス(東地区10位=11勝29敗)と今季第41戦を行い、89―72で勝利し、4連勝を飾った。

前半はキングスが45―37とリードして折り返すも点の取り合いなど、すっきりしない展開が続いた。しかし、試合を通じて攻守に活躍したアンソニー・マクヘンリーが、第3クオーター(Q)で並里成のパスからのダンクシュートを決めるなど、チームに勢いをもたらした。また、チーム全体のディフェンスで、埼玉の得点源である北向由樹、ジョン・ハンフリーに大きな仕事をさせなかったことも勝利に結び付いた。埼玉との次戦は24日、同体育館で行われる。

琉球ゴールデンキングス(32勝9敗)
89―72(25―17,20―20,25―19,19―16)
埼玉ブロンコス(11勝30敗)

 【評】ディフェンスなどでチームが一つになったキングスは、このところ勢いに乗る埼玉相手に勝利した。序盤は攻守の切り替わりが激しかったが、試合を通じてアンソニー・マクヘンリーの活躍が大きかった。一方で、3点シュートの決定率は17・9%と次戦以降の改善が求められる。埼玉はポイントガードの山城拓馬が27得点と気を吐いたが、フリースロー決定率が38・5%と低かったことなどが響いた。(大城徹郎)

全ては表現できてない
 遠山向人HC(キングス)の話 勝利したが、チームの良さを全て表現できたとは思っていない。相手のポイントゲッターをある程度抑えられた。次戦で相手はインサイドをさらに固めるはずだが、日本人選手が頑張ってくれるはずだ。

しっかり守れず
 トレイシー・ウィリアムズヘッドコーチ ペイントエリア(3秒制限区域)内に入れないようにしっかり守ろうと選手に言い続けていたが、それができなかった。キングスの守備に攻撃もスローダウンさせられ、得点も抑えられた。

◆マックがチームに勢い
 アウェーで3連勝した勢いそのままに、アンソニー・マクヘンリーが攻守に大活躍を見せ、チームの連勝を伸ばした。遠山HCも「得点だけでなく、リバウンドなど素晴らしかった」と目を細める。第1Qから3点シュートを含む5得点のほか、二つのアシストなど序盤からプレーは輝きを放った。第3Qには、相手からファウルを受けながらもゴール下から決めた。さらに、並里からのパスを受け、ダンクシュートを叩き込むなど、石垣島に集まった多くのブースターを盛り上げた。
 この試合でマクヘンリーは22得点を挙げた。2点、3点シュートは計11本放ち、そのうちの10本を決めるなど、確実性も勝利に大きく貢献した。ただ、マクヘンリー自身は「チームメートが簡単に打たせ、決めさせるようなチャンスを与えてくれた。及第点だ」と控えめだ。
 また、三つのシュートブロックやオフェンス、ディフェンスリバウンド合わせて15など、試合を通じてゴール下での強さも発揮した。それでも「相手に19個のオフェンスリバウンドを許したことは反省しなくてはいけない」と次戦に向け、気持ちを引き締めた。(大城徹郎)