キングス逆転 5連勝 bjリーグ第42戦


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キングス―埼玉 第3Q 3点シュートを決める小菅直人=24日、石垣市総合体育館(稲福政俊撮影)

 プロバスケットボールbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区1位=32勝9敗)は24日、石垣市総合体育館で埼玉ブロンコス(東地区10位=11勝30敗)と今季第42戦を行い、87―77で勝利し、5連勝とした。

前半を終え、37―40と埼玉にリードを許す展開となったが、第3クオーター(Q)には小菅直人の連続3点シュートなど、32点を取って逆転した。中でも小菅は第3Qだけで15点、試合を通じて24得点と両チーム最多の得点をたたき出した。第4Qの残り約2分30秒に3点差まで追い上げられたが、ウッドベリーの連続得点で粘る埼玉を振り切った。キングスは30、31日、島根スサノオマジックとの2連戦を沖縄市体育館で戦う。

琉球ゴールデンキングス(33勝9敗)
87―77(17―23,20―17,32―17,18―20)
埼玉ブロンコス(11勝31敗)

 【評】第1Qから埼玉にリードを許す展開で進み、キングスは前半を37―40で終えた。第3Qでは、小菅直人の3点シュートが決まりだし、逆転。小菅は第3Qでのチーム32点中15点を決めた。15点は5本の3点シュートで、これが勝利を引き寄せた。埼玉は前の試合で27得点の山城拓馬が9得点に留まったことや、チームの3点シュート決定率が23・5%と低かったことが響いた。(大城徹郎)

タフな試合だった
 遠山向人HC(キングス)の話 ファウルトラブルが早い段階からあり、タフな試合になってしまったが、よく我慢してくれた。後半は小菅やウッドベリーを中心に、シュートを打つべき人がシンプルに打つことができた。

相手の型にはまった
 トレイシー・ウィリアムズHC(埼玉ブロンコス)の話 ミスを誘うプレースタイルにはまった。昨日よりはやりたいことができたが、1~4Q通して続けられなかった。キングス相手では4Q全て通さないと勝つことはできない。

◆小菅3点弾で後半リズム
 埼玉にリードを許した前半のキングス。ブースターからため息が漏れる展開を打破したのは、小菅直人の3点シュートだった。小菅の放つボールがリングをくぐっていくたびに大きな歓声が上がる。第3Qで決めた3点シュートは5本で15得点。第3Qで逆転し、チームを5連勝に導いた。遠山直人HCも「小菅を中心に決めるべき選手が決めてくれた。リズムに乗ることができた」と賛辞を送った。
 この試合で小菅が放った3点シュートは21本。「こんなに打ったのは初めてでは」(小菅)と口にするほど。何度かリングに嫌われるも、積極的に外からのシュートを打ち続けた。小菅が試合を通じて取った24得点は全て3点シュートによるもの。「(シュートの)確率には満足していない。2点シュートも決めなくてはいけない」と反省も忘れなかった。
 小菅と同じく24得点のテレンス・ウッドベリーも勝利に貢献。第4Q終盤には3点差まで追い上げられる苦しい展開だったが、ウッドベリーの3連続得点で粘る埼玉を振り切った。
 大黒柱のジェフ・ニュートン不在を感じさせず石垣で2連勝。次戦の島根戦へ向け、大きな弾みをつけた。(大城徹郎)