嘉手納が準V 九州中学選抜野球


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決勝 嘉手納―昭栄 2回2死一塁、二塁打で本塁を狙った昭栄の一走を嘉手納の捕手喜友名里樹がタッチアウト=24日、名護市営球場(花城太撮影)

 軟式野球の第10回九州中学生選抜大会(主催・全日本軟式野球連盟九州連合会、共催・琉球新報社など九州新聞各社)は最終日の24日、名護市営球場などで行い、決勝に進出した嘉手納は延長八回の末、3―4で昭栄(佐賀)に敗れて準優勝となった。

与勝は県勢同士の対戦となった準決勝で、1―2で嘉手納に敗れて3位となった。昭栄は初優勝。

◆敗戦も夏へ手応え/嘉手納
 嘉手納は、つかみかけていた九州一の座を土壇場で逃した。
 大雨でぬかるんだ悪条件のグラウンドでの決勝。六回まで昭栄(佐賀)に2―0でリードしていた。しかし最後の七回で、送球ミスなどが出て同点に追い付かれた。
 延長八回は特別ルールで、無死満塁からのプレー。表で2点を奪われた。裏に1点を返したものの、逆転はできなかった。
 だが、九州で準優勝という結果を残したことは、チームの自信につながるものだ。
 準決勝では、左腕の具志堅大輝が好投し、下位打線からも親泊利弥(8番)らが得点を挙げた。決勝では好機を得点につなげる勝負強さや、捕手喜友名里樹を中心とした堅守も見せた。
 名嘉健監督は決勝終了直後のベンチで、選手たちに向かって「堂々としなさい。下を向く必要はない」と声を掛けた。「優勝を狙える力は持っている」と話し、夏に向けて手応えを感じた様子。一方で、ミスから失点したことに「基礎からやり直したい」と気を引き締めた。
 主将の具志堅は「夏には守備からリズムをつくりたい。九州で優勝して全国へ行きたい」と話し、中学総体での奮起を誓った。
(宮里努)