【中国時報】米永住権放棄が急増 中国人富裕層、新税法対策で


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 ことし元旦から富裕層の海外資産への課税を厳格化する外国口座税務コンプライアンス法(FATCA)が施行されたことから、米永住権を取得していた富裕層の米国籍放棄が急増しており、中でも中国系移民の米脱出が目立っている。

 FATCAとは、本人の申告を基に、米歳入庁と米国外の金融機関が契約を締結。毎年米国人・米法人の口座情報の報告を受け、それを基に課税するという、米国人富裕層による海外での租税回避の防止策。資産隠しが発覚すれば、懲役刑を含む刑が科せられる。
 永住権放棄後の移住先では香港が最も多く、新移民の8割が中国大陸出身。シンガポールへの移住も少なくなく、中国系ハリウッド俳優のジェット・リー氏の移住が話題になっている。