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第60回県高校野球春季大会(県高校野球連盟主催、琉球新報社共催)第4日は25日、沖縄セルラースタジアム那覇などで1回戦6試合を行った。
本部は首里東を9―2で破り、糸満は11―3で普天間に快勝した。北谷は沖縄高専に3―0で勝利。北山は10―1で球陽にコールド勝ちし、首里は1―0で那覇西に競り勝った。コザは13―1の五回コールドで宮古工・伊良部を下した。26日は同スタジアムで3試合、宜野湾市立野球場で2試合が行われる。
◆好機逃さず9盗塁/糸満
糸満の走者は一瞬の隙を逃さなかった。投手や野手の動きを観察し、チャンスと見ると一気に次の塁を陥れる。機動力を存分に発揮し、決めた盗塁はトータル9。相手をかき回して自分たちのペースに引きずり込んだ。「足とバントを絡めて得点するのがうちの野球。今日は積極的に走ってくれた」。上原忠監督は納得の表情で試合を振り返った。
校舎の防護ネットが未設置だった冬季はボールを使った練習ができず、体力や筋力の強化に励んだ。走り込みや体幹トレーニングも徹底し、「走るときのバランスがいい」と上原監督。「実戦をやるのも久しぶりなので、選手も楽しそうだ」と目を細めた。
試合は序盤から糸満ペースで進んだ。初回、先頭の神谷大雅が四球で出塁すると、この日最初の盗塁で二塁に進んだ。その後は上原全や渡慶次志輝の安打に相手の失策が絡み、3点を奪って流れを引き寄せた。五回に3点を返されたが、直後の六回に神谷の盗塁などが決まって1点を追加。流れを渡さなかった。
3盗塁を決めた神谷は「積極的な走塁でみんなに勢いをつけようと思った」と口元を緩める。日ごろの練習では半分以上を走塁練習に充てているといい、「次の試合でも足でかき回したい」と健脚を披露する考えだ。
(平安太一)
<きのうの結果>
▽1回戦
本部 9―2 首里東
(八回コールド)
糸満 11―3 普天間
北谷 3―0 沖縄高専
北山 10―1 球陽
(七回コールド)
首里 1―0 那覇西
コザ 13―1 宮古工・伊良部
(五回コールド)
<きょうの試合>
【セルスタ】9時
具志川―久米島
南部農―那覇
浦添―南部商
【宜野湾】10時
八商工―宜野湾
那覇工―北部農