奥武の5番で30分の死闘


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 3月10日、大城正秀さんは職場の釣り仲間2人と慶良間諸島奥武の5番ポイントに渡った。釣り始めは風や波が強く、餌取りも少ない厳しい状況だった。

 しかし、午前10時すぎから風もおさまり、魚の活性も高くなってきた。午前11時に遠投して200メートルほどラインを送り込んだ所で、いきなりのヒット。バチバチバチと音を立ててリールからラインが飛び出していく。掛かった魚は、向かいの奥武の6番ポイントに向かって猛ダッシュ。岩場に回り込まれたらライン切れは確実。竿を立て、スプールを手で押さえ、ラインが出ていくのを必死に防ぐ。リールに残ったラインは50メートルもなく膠着(こうちゃく)状態が続いた。
 しばらくすると、岩場に向かっていた魚も諦めたのか、向きを変えて、今度は右に左に走り回る。それに合わせて大城さんも岩の上を必死に竿を支えて移動する。既に腕はパンパン。必死の攻防は30分も続いた。
 ようやく姿を現したのはでっかいロウニンアジ。用意したタモで取り込みを試みたが、魚が大きすぎる。仕方なく仲間が磯際まで降りてハンドギャフで引き上げたのが21キロのロウニンアジ。大城さんにとって一生忘れられない大物となった。(おきなわ釣王国社・仲栄真修)

3月10日、慶良間磯のするするスルルー釣りで113センチ、21キロのロウニンアジを釣った大城正秀さん
3月23日、知念海岸で2.17キロのアオリイカを釣った名城稔貴さん
3月16日、与那国サバチ台でウメイロモドキ 泳がせ釣りで42.8キロのタマカイを釣った渡辺和宣さん
3月16日、宜野湾海岸で1.7キロのアオリイカを釣った町田紀子さん
3月18日、辺戸岬で43.5センチ、1.14キロの尾長グレを釣った島袋祥一朗さん
3月17日、石垣島で78センチ、6キロのウムナガーを釣った松堂大介さん(チーム野蛮人)
3月17日、熱田漁港で41.7センチ、1.44キロのカーエーを釣った宮城尚茂さん
3月22日、糸満沖で4.6キロ、4.2キロほか合計5尾のアカジンを釣った吉濱勝次さん(南丸)
3月12日、ハンビー海岸で、ウキ釣り仕掛けで60.2センチ、3キロのタマンを釣った照屋善太郎さん
3月23日、那覇一文字で44.5センチ、1.86キロのガラサーほかを数釣りした金城善彦さん(居酒屋やんばる船釣りクラブ)