古波津、伊差川(+9)並ぶ 全琉アマゴルフ第2日


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 第51回全琉アマチュアゴルフ選手権大会(県ゴルフ協会、琉球新報社主催)第2日は26日、糸満市のパームヒルズGRC(一般、シニア6934ヤード、ミッドシニア6469ヤード、ともにパー72)で一般の部の予選第2ラウンドと、シニア(50歳以上60歳未満)、ミッドシニア(60歳以上)の部の予選ラウンドを行った。

一般は40位スタートの古波津柊(普天間高)が3アンダーで回り、通算9オーバーの首位。2位発進の伊差川紘治(ベルビーチ)は、トータルを同スコアで回り2位につけた。シニアは宮國勝行(小浜島)が78のトップで、翁長克成(フリー)が2位の同スコア。ミッドシニアの部は西敬一郎(ベルビーチ)が76で首位に立った。大会最終日は28日、一般は2ラウンド36ホール、シニアとミッドシニア、レディース(A、Bフライト)は18ホールで決勝ラウンドを行う。

◆古波津/40位から一気に躍進
 40位で発進した古波津柊(普天間高)が、第2ラウンドで今大会唯一のアンダースコアをたたきだし、通算9オーバーで首位になる大躍進を見せた。
 「初日は簡単にスコアを落としてしまった」。ダボを二つ、トリプルボギーもたたき、84の12オーバー。「これでは予選通過も厳しくなってくる」と、追い込まれた。
 しかし第2ラウンドは、緊張感が生まれたのが功を奏した。前半は2、4、7番でバーディーと、6、8番はボギーで35。印象的だったのは7番(パー5)で、あと一歩のところでイーグルを逃し「惜しかった」と苦笑い。
 10、11番では連続バーディー。前日でトリプルボギーをたたいてしまった12番(パー5)も、あわやOBかと思われたが何とか持ち直し、パーに抑えた。
 残すは最終日の36ホール。トップに躍進した古波津のライバルは、数々の大会で顔を合わせ「大きな壁」と話す、同スコアの伊差川。
 2年前にも、全琉アマ決勝ラウンドの最終組で対決し「緊張から自滅してしまった」と苦い思い出がある。
 それでも「先輩は気持ちも強いし経験も豊富だから、並べてラッキー」と、前向きに捉えた古波津。「今度は最後まで食らいつきたい」と、意気込みを語った。(仲本文子)

◆伊差川/勝負強さ見せつける
 プロゴルファーを目指す伊差川紘治(ベルビーチ)が、ノーバーディー5ボギーと我慢のゴルフを展開。2日連続でトップと並び、初優勝に近づいた。
 出だしの4ホールは、あと一歩のところでバーディーを逃すなど悔しい場面が続き、なかなかスコアが伸ばせず心が乱れた。5番(パー5)、途中からフェアウエーが狭くなるコースに手こずり、セカンドショットでOB。何とか取り戻そうと焦ってしまい、さらに9番でもボギー。13番も右の池に落ち、「気持ちが空回りしてしまった」。
 それでも、終わってみれば初日と変わらずトップと同スコアの2位。優勝候補が次々と崩れる中で、苦しみながらも上位につける勝負強さを見せつけた。
 13歳からゴルフを始め、県内外の大会に挑戦し場数を踏んだ伊差川。県内の大会では上位に名を連ねる実力者で、同大会では一昨年、惜しくも2位で優勝を逃していた。
 「ことしこそは優勝を」と意気込む伊差川。最終日は「ショットやパット、全体を修正して、一つでもスコアを伸ばしたい」と、頂点へ向けて気持ちを奮い立たせた。(仲本文子)

第2ラウンドを3アンダーで終え、首位に躍り出た古波津柊(普天間高)=26日、糸満市のパームヒルズGRC(渡慶次哲三撮影)
2日連続で首位と並び、優勝を狙う伊差川紘治(ベルビーチ)