27日午前10時15分ごろ、那覇空港ビルと航空機をつなぐボーディングブリッジ(搭乗橋)で、機内への持ち込みが禁止されているはさみ(刃渡り10センチ)が見つかり、運航業務が一時停止した。
同空港事務所が安全上の理由から保安検査場を一時閉鎖。乗客を検査場外へ待避させるとともに、機内や検査場内(クリーンエリア)を調べた。この影響で、同空港発着の8便が欠航したほか、約120便が最大で4時間近く遅れた。2万人以上の乗客に影響が出たとみられる。
はさみが見つかった場所は刃物や火薬など危険物の持ち込みが禁止されている制限区域内。同事務所によると、成田空港から同9時43分ごろに到着したジェットスター133便から降りた女性客が、搭乗橋を歩いている際にかばんからはさみを落とした。はさみはジェットスターの乗員が拾い、女性客に返したという。
同社から連絡を受けた空港事務所は、はさみがほかの乗客により再び機内に持ち込まれる可能性などを考慮して、検査場内にいた乗客全員を外に退避させ、手荷物などを再検査するなどし、2カ所ある検査場は最大で約1時間半にわたり閉鎖された。この女性を捜したが、見つかっていない。