佐良浜(男子)堂々V 九州中学バレー


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 バレーボールの第30回九州中学校選抜優勝大会最終日は27日、佐賀市立諸富文化体育館などで男女の決勝までを行い、男子佐良浜は決勝で長崎代表の大野を破り、11年ぶり2度目の優勝を飾った。女子あげなは準々決勝で敗退した。

◆先輩に追い付いた/佐良浜 一気に突き放す
 伊良部島の佐良浜が、大きな仕事をやってのけた。九州大会決勝で大野(長崎)にストレート勝ち。11年ぶりの頂点に立った。
 序盤からリズムに乗った。相手ミスも手伝い、連続得点。第1セットは7点差を付けた。第2セットは一時リードを許したものの、課題としていたサーブが決まり、粘る相手を一気に突き放した。
 活躍が光ったのは、右のエース・上原優人主将と、左の石原聖哉。上原が身長175センチ、最高到達点3メートル17センチの高い打点からスパイクを打ち下ろせば、石原も負けじとバックアタックなどで得点し、技術力の高さをアピールし、チームの勝利に貢献した。
 九州王者となった佐良浜だが、道のりは厳しいものだった。1月の県新人大会は準優勝。昨年の全沖縄選手権は準決勝敗退など、県内で勝てない時期が続いた。
 それでも、敗因の一つでもあったサーブやレシーブを徹底的に練習し、ここ一番の大舞台での勝利につなげた。濱川崇監督は「ハングリー精神が養われた結果」と褒めた。
 主将の上原は「ほとんどのスパイクが相手に拾われることなく決まった」と、喜んだ。石原は「11年前の先輩たちに追い付けた。自分はミスもあったので、練習からそれをなくすよう意識していきたい」と語った。