比嘉(本部)初V 全国高校春季ゴルフ


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比嘉一貴(本部)

 ゴルフの全国高校選手権春季大会最終日は29日、滋賀県瀬田GC(6750ヤード、パー72)で男子最終ラウンドを行い、昨年2位の比嘉一貴(本部)が通算12アンダーで初優勝を飾った。比嘉は初日から単独首位を守っての優勝だった。

県勢はこのほか、古謝良弥(同)が52位、玉城海伍(首里)が63位だった。

◆昨年の悔しさばね/人一倍練習量多い努力家
 7バーディー1ボギーとスコアを6伸ばした比嘉一貴(本部)が、初日から最終日まで単独首位を守り、2桁アンダーで念願の「ビッグタイトル」(知念洋史監督)を獲得。比嘉は「満足いく内容。うれしい」と初優勝をかみしめた。
 2番(パー4)で、セカンドショットをピン右手前4メートルにつけ、この日初のバーディーを奪った。「前日、精度に苦しんだショットが狙ったところにいった」。ショートパットを外してチャンスを逃したホールもあったものの、4、8、9番でバーディー。後半は3バーディーを奪った。最終18番では、比嘉のプレーを見届けようと集まった多くの観衆の前で、ウイニングパットを沈めてみせた。
 日本アマチュアランキング3位。ナショナルチームのメンバーでもあるが、高校ゴルフ連盟主催の大会ではタイトルがなかった。大会前までは、ショットが左に曲がるなど調子を崩してもいたが「2位に終わった去年の分も勝つ」との思いが比嘉を奮起させた。知念監督は「練習量も人一倍多く努力家。今回は苦しい中で初日からよくスコアを伸ばしてくれた」と手放しで教え子をたたえた。
 初優勝の喜びもそこそこに、日韓対抗選手権の代表として滋賀から直接、広島へ入る。連戦のハードな日程にも「日韓戦の出場は初めて。頑張ろうと思う」と、トップ選手にのみ与えられる“ゴルフ漬け”の日々に気をはやらせた。