県が埋め立て申請受理 辺野古移設


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 県土木建築部は29日、沖縄防衛局が22日に県に提出した米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向けた公有水面埋め立て承認申請書を正式に受理した。申請書に不明瞭な記述や記述の不足があり、来週にも防衛局に補正を求める。受理日は申請のあった22日となる。

 當銘健一郎部長は29日午後、記者会見し、申請に対する知事の可否判断時期について、埋め立てに向けた環境影響評価書で579件の知事意見が付いたことを挙げ、対応状況の審査のため「ある程度の時間がかかる」との認識を示した。埋め立て申請について県は標準処理期間を6カ月半~8カ月半と定めているが、期間を超える可能性がある。1年を超え来年1月ごろの名護市長選後になる可能性について當銘部長は「可能性としてはある」と述べた。
 同部は防衛局から県北部土木事務所への申請書の提出を受け、同事務所で書類や図書の確認作業を行っていた。29日午前、必要な書類がそろっているとして確認作業を終了し受理した。申請書は同日、県庁に移された。同部は、記載内容が適切かどうか引き続き形式審査を行う。防衛局から補正した書類を受け取って必要な書類の審査を終え次第、申請書の告示・縦覧を開始する。
 防衛局によると、埋め立て面積は作業ヤード5ヘクタールを含む約160ヘクタール、埋め立て土量は約2100万立方メートル。埋め立て工期は5年。