譜久村(真和志)3連続完封 県春季高校野球第8日


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真和志―小禄 変化球を中心にコースを突いて投げる真和志のエース譜久村誠悟=30日、沖縄セルラースタジアム那覇

 第60回県高校野球春季大会(県高校野球連盟主催、琉球新報社共催)第8日は30日、沖縄セルラースタジアム那覇などで2回戦1試合と、3回戦4試合を行った。3回戦は、真和志が小禄に4―0で完封勝ちし、35年ぶりに準々決勝へ進出。前原は投手の平良祐斗が具志川商打線を抑え3―0と快勝、3年連続で8強入りを決めた。

八重山は4―3で那覇商との接戦を制し、中部商は6―2で美里を下した。2回戦は、興南が南部商に7―0で七回コールド勝ちした。大会第9日は31日、同会場などで3回戦4試合を行う。

◆真和志35年ぶり8強
 35年ぶり3度目の8強入りを果たした真和志は、エース譜久村誠悟が、3試合連続の完封。八回まで二塁を踏ませない好投を見せた。堅い守備にもり立てられ、三塁は最後まで踏ませなかった。
 130キロ台中盤の速球に力がある譜久村だが、この日は「真っすぐが駄目だった」といい、カーブやスライダーの変化球を中心にした組み立て。
 「バックを信じて投げた。コースを突くピッチングを意識した」。丁寧に投げ分け、凡打の山を築いた。連投の疲れが「ちょっとあった」というエースを、野手が2併殺の堅実な守りで支えた。比嘉辰樹主将は「ミスがなく、しっかり守れた」と胸を張った。
 打線も援護射撃。二塁打4本を含む9安打で4点を挙げた。下位にもつながりが出て、三回の集中打などで小禄を突き放した。3打数3安打の1番東大貴は「いいボールは皆で積極的に振っていった」と話した。
 117球で完封した右腕だが「球数が多かった。フルカウントのピッチングが多かった」と投球内容には満足しなかった。完封はあまり意識せず、一人一人を抑えることに集中したといい、次の試合も「守りを信じてコースを突くピッチングをしたい」と気を引き締めた。(宮里努)

<きのうの結果>
▽2回戦
興南 7―0 南部商
(七回コールド)
▽3回戦
前原 3―0 具志川商
八重山 4―3 那覇商
真和志 4―0 小禄
中部商 6―2 美里

<きょうの試合>
▽3回戦
【セルスタ】10時
豊見城―糸満
那覇工―興南
【北谷】10時
北中城―北山
首里―八商工