キングス6連勝 bjリーグ第43戦


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
キングス―島根 ジェラル・デービス(下)のディフェンスをかわして得点するジャーフロー・ラーカイ=30日、沖縄市体育館(花城太撮影)

 プロバスケットボールbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区1位=33勝9敗)は30日、沖縄市体育館で島根スサノオマジック(同地区2位=30勝14敗)と今季第43戦を行い73―61で勝利、6連勝を飾った。

試合は第1クオーター(Q)から目まぐるしい攻防を見せた。キングスが堅守から攻撃につなげれば、島根も高さのある外国人選手を中心に攻撃を仕掛けた。第2Qはシュートミスなどから島根に攻め込まれ、26―27で前半を終えた。後半は点の取り合いになったが、ターンオーバーが増え始めた島根に対してキングスが猛攻を仕掛け、徐々に点差を広げた。動員観客数3710人は球団史上最多。島根との第2戦は31日午後6時から同体育館で行われる。

琉球ゴールデンキングス(34勝9敗)
73―61(17―13,9―14,25―17,22―17)
島根スサノオマジック(30勝15敗)

 【評】キングスが強固な守備で高さのある島根を攻略した。リング下で激しくプレッシャーを与えることで島根のオフェンス陣に仕事をさせず、いい形でショットを打たせなかった。持ち味の堅守からの攻撃も随所で光ったが、ショットミスや連携ミスなど課題もあった。(平安太一)

選手が発奮してくれた
 遠山向人HC(キングス)の話 今シーズン連敗していた島根に勝てて、うれしい。選手がよくハッスルしてくれた。クロスゲームを我慢して終盤で点差を離したのはプレーオフに向けていい経験になった。明日も全力でぶつかっていく。

ミスで流れ決まった
 ジェリコ・パブリセビッチHC(島根)の話 第3Qまで互角だったが、いくつかのミスがあって試合の流れが決まった。ターンオーバーが19と多く、課題だ。

◆チーム一丸 宿敵撃破
 チーム一丸となった勝利だった。主力のジェフ・ニュートンをけがで欠く中で迎えたのは、今シーズン4連敗中と相性の悪い島根。プレーオフファイナルを占う意味でも負けられない相手に、コートに立つ全ての選手が、全力で立ち向かった。「ジェフがいない部分を、チームのみんなで埋めたことで勝利できた」。40分のフル出場で、チームを支え続けたアンソニー・マクヘンリーは、納得の表情で語った。
 序盤に激しいディフェンスでペースを握ったキングスだったが、島根も次第に勢いに乗り始め、第2Qの中盤からは互いにリードを奪い合う緊迫した展開になった。身長216センチのジェラル・デービスはこの日もキングスの前に立ちはだかり、リング下に攻め込むシューター陣のショットを何度もはじいた。
 それでもジャーフロー・ラーカイが力強くリング下に切り込んで得点。ディフェンス陣もデービスに激しいプレッシャーを仕掛け、動きを封じた。「リング下の深い位置で思い通りにシュートを打てた」とラーカイ。「チームとして素晴らしい勝利だった」と語るが、「自分のプレーに改善の余地はある」と浮かれることはない。
 マクヘンリーは「プレーオフに向けて1試合1試合を大切に戦わないといけない」と力を込め、島根との第2戦にも全力で臨む考えだ。(平安太一)