頂点目指し4強激突 県春季高校野球きょう準決勝


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 第60回県高校野球春季大会(県高校野球連盟主催、琉球新報社共催)の準決勝が4日に北谷公園野球場で行われる。真和志と北山が初、八重山と八重山商工は3年ぶり4度目のベスト4進出を果たした。

第1試合は八重山―真和志、第2試合は北山―八重山商工で、試合開始予定は午前10時。それぞれの試合の見どころとチームの戦力を紹介する。

<八重山―真和志>
 今大会屈指の好投手、真和志の譜久村誠悟を粘り強い八重山打線がどのように攻略するかが見どころだ。
 八重山は初戦に好機の一打で決勝点を奪い、3回戦ではサヨナラ勝ちするなど、重要な場面で打線が力を発揮する。準々決勝の前原戦では比嘉優太が本塁打を放っており、長打も持っている。バックの堅い守りもエース池村英隆を援護する。
 真和志のエース・譜久村は3回戦まで全て完封勝ち、準々決勝でも許した得点は1点のみで、今大会の防御率は0・25。野手の守備も崩れることがない。打線は準々決勝までの安打が1試合平均11・5本と力強い。上位から下位までつながり、準々決勝では砂邊大州が本塁打を放った。

[真和志]主戦に安定感
◇ワンチャンスものに
 真和志・比嘉辰樹主将 ワンチャンスをものにして守備ではミスを少なくする。優勝したいが、目の前の試合を全力で戦う。
◇伸び伸びとプレーを
 真和志・上原匡孝監督 自分たちの野球を続けて、伸び伸びとしたプレーで力を出せれば結果はついてくる。

[八重山]好機に力発揮
◇気持ちで戦う
 八重山・小林大隼主将 冬に精神面が成長し、この大会は気持ちを切らさずに戦えている。準決勝も気持ちで戦うだけ。
◇1点必勝目指す
 八重山・仲里真澄監督 ここまで苦しい試合を経験してきた。準決勝もやることは変わらない。心をつなぎ1点必勝を目指す。

<北山―八商工>
 好投手を擁するチーム同士の激突となる。鍵を握るのは打線の奮起だ。
 北山はエースの平良拳太郎が安定している。180センチの長身から投じる直球は勢いがあり、変化球も鋭い。3回戦で延長十一回を投げ抜いた翌日に準々決勝で完封しており、スタミナもある。3回戦にサヨナラ勝ち、準々決勝は少ないチャンスで決勝点を奪うなど、打線には勝負強さがある。
 八重山商工は加藤弦と大底翔の二枚看板の継投策で勝ち上がってきた。加藤は多彩な変化球を使い分け、直球でコースを攻める。大底は制球力があり、変化球をうまく使うことで打たせて取る投球が持ち味だ。打撃面では徳元将真や後原大輝など、要所で打てる選手がそろう。

[八商工]要所を逃さず
◇攻守かみ合う野球を
 八商工・新城仁貴主将 投手と守備、攻撃がかみ合う野球をする。練習量ではどこにも負けないので、試合で成果を発揮したい。
◇考える環境つくる
 八商工・伊志嶺吉盛監督 基本に忠実に自分たちがやってきたことを行う。監督として選手が自ら考えて
プレーできる環境をつくる。

[北山]エースに勢い
◇ここまで来たら優勝
 北山・仲里正作主将 ここまで来たら優勝を狙う。投手に負担をかけないよう、頑張って点を取りたい。
◇自分たちの野球を
 北山・神谷善隆監督 ゲームメークは読めない。試合の中で選手が考え、自分たちの野球ができればいい結果につながるはず。

<きょうの試合>
▽準決勝
【北谷】10時
八重山―真和志
北山―八商工

3回戦まで連続完封をした真和志の譜久村誠悟
準々決勝で本塁打を放った八重山の比嘉優太
準々決勝で3打数2安打と活躍した八商工の後原大輝
180センチの長身で、延長戦を投げ抜けるスタミナがある北山のエース・平良拳太郎