嘉手納基地以南5施設 返還計画、きょう合意


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 【東京】日米両政府は、米軍嘉手納基地より南の米軍5施設・区域の返還に関する統合計画について5日に合意する方針を固めた。安倍晋三首相が5日夕、ルース駐日米大使と官邸で会談し、統合計画を了承し、外務、防衛両省が公表する。

会談には、岸田文雄外相、小野寺五典防衛相も出席する。合意を受け、小野寺氏が6日来県し、仲井真弘多知事に説明する方向で調整している。
 統合計画には、5施設・区域の返還時期、確定していないキャンプ瑞慶覧などの返還面積、代替施設建設場所なども記載する。米軍普天間飛行場の移設時期も盛り込む。安倍政権は沖縄の基地負担軽減に取り組む姿勢を示すとともに、日米合意に基づき普天間飛行場の名護市辺野古沖への移設を推進する方針を明確に打ち出す。
 日米政府は返還時期についてほぼ一致しているが、具体的な表現について最終調整を続けている。計画通りに進まないことを想定し「早ければ」や「めど」などの文言が入るとみられる。