キングス、3年連続西地区1位 bjリーグ第46戦


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 プロバスケットボールbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区1位=35勝10敗)が7日に福岡市民体育館で行われたライジング福岡(同地区3位=31勝16敗)との第2戦(今季第46戦)に76―68で勝利した。2位の島根スサノオマジックが敗れ、ゲーム差が6に広がったため、キングスの3年連続の西地区1位が確定した。

プレーオフの西地区準決勝は5月11、12の両日に宜野湾市立体育館で行われる。立ち上がりは福岡の激しいディフェンスに苦しめられ、リードを許したキングスだが、第2クオーター(Q)に入るとテレンス・ウッドベリーや山内盛久らが奮闘し、37―32で前半を終えた。第3Qに同点に追い付かれて接戦に持ち込まれたが、第4Qの終盤に並里成の3点シュートなどで引き離した。キングスの次戦は13、14の両日、沖縄市体育館に群馬クレインサンダーズを迎えてホーム戦を行う。

琉球ゴールデンキングス(36勝10敗)
76―68(13―15,24―17,16―18,23―18)
ライジング福岡(31勝17敗)

シーズン残りも内容にこだわる
 遠山向人HC(キングス)の話 昨日の試合はこちらの準備が足りなくて敗戦につながった。今日の試合は終始、福岡のペースでゲームが展開されていたが、キングスの選手もうまく対応してくれた。西地区1位が確定したが、残りのレギュラーシーズン、プレーオフに向けてこれまで以上に内容にこだわっていきたい。

◆終盤じわり福岡攻略/ウッドベリー、山内ら奮闘
 キングスが底力を見せた。第1戦に続いて勢いのある福岡に苦しめられ、立ち上がりはペースを握ることができなかった。しかし終盤にかけて福岡を攻略することに成功。最後はファウルゲームに持ち込んだ福岡を振り切る形で勝利をつかんだ。
 第1Qから早々と流れをつかんだのは福岡だった。キングスはアンソニー・マクヘンリーを中心に攻め込んだが、福岡は素早いプレッシャーで攻撃を阻止。前戦と同様にシュートが思うように決まらず、逆にリバウンドを奪われて攻め込まれた。第1Qは開始5分を過ぎた時点でわずか2点に抑えられ、嫌な雰囲気に包まれそうになった。
 しかし第1Qの後半から第2Qにかけて、キングスの持ち味の激しいディフェンスが力を発揮。守備からリズムをつかみ、攻撃にも勢いが出始めた。テレンス・ウッドベリーやジャーフロー・ラーカイ、並里成も積極的に福岡のリング下に攻め込んだ。
 前日は4得点とおとなしかった山内盛久も3本の3点弾を決めるなど19得点の活躍。「マッチアップの選手が緩めにディフェンスしていると感じたので、いつも以上にアグレッシブにプレーしようと決めていた」と山内。第4Qでは福岡を引き離したい場面で確実に得点し、「昨日は何もできなかったが、今日はチームの勝利に貢献できた」と達成感をにじませた。