石垣島トライアスロン14日号砲 レース展望


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 【石垣島トライアスロン取材班】世界トップレベルのアスリートが出場する石垣ITUトライアスロンワールドカップ2013と一般選手が参加する石垣島トライアスロン2013(主催・石垣市、日本トライアスロン連合、琉球新報社など)が14日、石垣市で行われる。ワールドカップには男子26人、女子15人が出場。ロンドン五輪に出場した選手らが熱い戦いを繰り広げる。

男女のレース展望を紹介する。(取材協力・日本トライアスロン連合、飯島健二郎同連合理事)

【男子】スイムで田山先行か
 オリンピック翌年は練習量を例年よりも少なくしている選手が多く、大会前の仕上がり具合を見通しにくい。石垣のレースに合わせて体をつくってくる選手もいるため、今シーズンを占う指標となりそうだ。
 日本勢ではロンドン五輪日本代表で、昨年の日本選手権覇者の田山寛豪(NTT東日本・NTT西日本/流通経済大学職員)がスイムを引っ張りそうだ。
 このほか、ロンドン五輪出場の細田雄一(徳島県協会)、2012アジアカップ大阪大会優勝の下村幸平(ボマレーシング)にも注目。若手では石塚祥吾(日本食研)や古谷純平(ロンドスポーツ・チームブレイブ)にも力があり、スイムで上位に食い込めるかが見どころだ。海外勢では2013年オセアニア選手権3位のトニー・ドッズ(ニュージーランド)らが出場。激しい優勝争いが予想される。

【女子】日本人主体のV争い
 スイムは世界トライアスロンシリーズ(WTS)のオークランド大会で6位に入賞した佐藤優香(トーシンパートナーズ・チームケンズ)や同大会8位の井出樹里(同)、昨年のWTSストックホルムで8位の高橋侑子(法政大)ら、日本人主体でレースが展開されそうだ。
 井手のほか、日本選手権優勝の上田藍(シャクリー・グリーンタワー・稲毛インター)、アジア選手権を制した足立真梨子(トーシンパートナーズ・チームケンズ)はロンドン五輪にも出場しており、上位進出を狙える。上田はバイクやランに力があり、スイムでどこまで上がってこられるかが見どころだ。足立は五輪後の調整状況が鍵を握る。
 海外勢は、昨年のオセアニアチャンピオンで2011年WTSハンブルク大会2位のエマ・ジャクソン(オーストラリア)らがトップ争いに加わりそうだ。

バイクでサザンゲートブリッジを下る男子の選手ら=2012年4月22日、石垣市
スイムを終えて走りだす昨年の女子優勝・キャシー・トレンブレー(カナダ)=2012年4月22日、石垣市