PAC3 常時配備へ 那覇、知念に来週にも


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 【東京】小野寺五典防衛相は12日の記者会見で、航空自衛隊の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)を4月中に県内に常時配備することを正式に発表した。那覇基地と知念分屯地(南城市)に5基ずつ配備されている既存のPAC2と2基ずつ交換し、北朝鮮のミサイル発射などに対応する。来週にも配備する方向で調整している。

 小野寺氏は「4月中のできるだけ早い時期に行いたい」と表明。ミサイル発射の動きがある場合の展開に関して「可能だ」と述べた。
 北朝鮮が昨年「人工衛星」と称する弾道ミサイルの発射を予告した際は、2度にわたり本土から県内にPAC3を輸送し一時展開した。防衛省は今後もミサイル対応が続くとして、2014年度までの計画だった常時配備を前倒しした。
 県内には、米陸軍のPAC3が在日米軍再編合意に基づき嘉手納基地と嘉手納弾薬庫地区に配備され、07年から本格運用されている。