古酒の差別化図る 多良川など試作品の経過発表


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新酵母MY17を使用した泡盛古酒の試作品の経過を発表する砂川拓也社長(左から2人目)=12日、那覇市のホテルロイヤルオリオン

 酒造会社、多良川(宮古島市、砂川拓也社長)と酒類総合研究所、宮古島新産業推進機構(奥島憲二代表理事)は12日、宮古島で開発した新酵母MY17を使用した試作品経過発表会を那覇市のホテルロイヤルオリオンで開いた。

 MY17は宮古島のサトウキビのバガス(搾りかす)から抽出、従来の泡盛酵母より高い香り成分が確認されていることから、古酒造りで差別化を図るため取り組みを進めている。
 MY17を使用して1トン規模で仕込んだ泡盛を宮古島で1年半貯蔵しており、2015年度をめどに3年古酒として販売する予定。抽出できる酵母量が限られているため、アルコール度数38・5%、720ミリリットルで年間600本の限定生産となる見込み。砂川社長は「宮古島で発見できた新酵母なので、宮古島を盛り上げる島おこしの意味を込めて、県内外で発売していく」と意気込みを語った。