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プロバスケットボールbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区1位=36勝10敗)は13日、沖縄市体育館で群馬クレインサンダーズ(東地区11位=12勝34敗)と今季第47戦を行い、96―63で勝利、2連勝とした。
既に西地区1位を決めているキングスは、プレーオフに弾みを付けた。前半は第1Qをリードしたものの、第2Qで逆転を許し、37―38と群馬の1点リードで折り返した。第3Qは守備からキングスが流れをつかみ、速攻などで大量33得点。第4Qもキングスのペースだった。キングスは14日、同体育館で群馬との2戦目を行う。
琉球ゴールデンキングス(37勝10敗)
96―63(21―18,16―20,33―8,26―17)
群馬クレインサンダーズ(12勝35敗)
【評】キングスが前半の苦しい展開をしのいで、きっちり修正、第3Qで守備から波に乗った。山城吉超が力強い当たりで内側の起点になり、テレンス・ウッドベリー、アンソニー・マクヘンリーらが内と外をうまく使いながら、大量点を奪った。群馬はミスから速攻を許すなど、後半はリズムに乗れなかった。(宮里努)
◆山城が勢い付けた
遠山向人HC(キングス)の話 きょうは山城が勢いを付けてくれた。声も出し、気迫が出ていた。出だしにつけ入る隙を与えてしまったのが課題。残りは消化試合でなく、一戦一戦ハードにやることでプレーオフにつながる。
◆後半、ミスが多かった
ライアン・ブラックウェルHC(群馬)の話 前半と後半で別のチームのようだった。前半はボールを散らし、狙い通りの展開。後半はアグレッシブ(積極)さが消え、ミスが多かった。相手にリズムに乗られてしまった。
◆流れ呼び込む、山城3Q投入 前半劣勢も大量点
西地区1位を決めたキングスだが、今季bjリーグ初参戦の群馬を相手に、前半はリードを許す苦しい展開になった。しかし第3Qに投入された山城吉超がゴール下の核となってムードを一気に変え、チームが波に乗った。
キングスの3点リードで始まった第2Qで、流れをつかんだのは群馬。ドミニク・ケーラーが連続3ポイントを決めるなど、堅守のキングスに外側からのシュートで応じ、逆転に成功した。
しかし第3Qは、山城が内側で攻守の要になり、流れが一変。相手の外国人選手に負けない力強い当たりで、自らゴール下に割り込む一方、内側の起点となり得点機を演出した。
相手のミスにもつけ込んで、テレンス・ウッドベリーらがテンポ良く得点を挙げ、第3Qの得点はキングス33に対し群馬8と圧倒。第4Qも寄せ付けなかった。ウッドベリーはこの日、30得点の活躍だった。
一番の歓声を浴びたのは山城。189センチ、120キロの巨漢は「チームに勢いを付けられて良かった。いつ出てもいいよう準備しており、チームに貢献できたらいい」と、控え目に勝利を喜んだ。(宮里努)