ヘメロカリス、伊是名の名物に 伊禮さん「島中を黄色に」


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 【伊是名】伊是名村仲田の城山近くにある仲里森(なかざとむい)の花畑で、植えられた黄色いヘメロカリス(ユリ科)の花が見頃を迎えている。育てているのは村仲田の伊禮正宗さん(65)。「ヘメロカリスをたくさん増やして島中に広げ、伊是名島の花として村民や観光客を喜ばせたい」と夢を抱いている。

 伊禮さんは沖縄本島で長く造園業を営んでいた。その経験を生かして島に花や木を植えて村民や旅人の目を楽しませている。
 へメロカリスは英名で「デイリリー」と呼ばれるように日々花が咲き続ける。強健で植える場所も選ばないところに目をつけた伊禮さんは「村花でツツジ科のサンクバーナと同じ時期に満開となる。花も長持ちするのでサンクバーナとヘメロカリスを同時に見られるようにしたい」と展望を描く。
 現在、伊禮さんが植えたへメロカリスは仲里森の他に島の玄関口、仲田港前でも咲き誇り、港に降り立った人々を黄色い花で迎えている。
 「伊江島に白いユリを見に行くように、伊是名島には黄色のへメロカリスの花を見に行くということができたら」と、伊禮さんは丁寧に花に花粉を付けながら夢を語った。
(東江京子通信員)

仲里森で「島中をヘメロカリスでいっぱいにしたい」と語る伊禮正宗さん=伊是名村仲田
仲田港前のへメロカリス=伊是名村