BIC(男子)レキオ(女子)V 県ハンドボール一般選手権


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男子決勝 那覇西ク―BIC ディフェンスをかわし、シュートに持ち込むBICの新垣信明=14日、八重瀬町東風平運動公園体育館(山城博明撮影)

 ハンドボールの第46回一般選手権大会は最終日の14日、男女1、2部の決勝までを行い、1部男子はBICが26―25で那覇西クラブを破り優勝した。同女子はレキオクラブが23―22でシーコルズを下して頂点に立った。

2部男子はマルユウハウジー、同女子はアッシュが制した。男女1部の上位2チームは九州一般(女子クラブ)選手権(5月17~19日、熊本県)の出場権を獲得した。

◆守備徹底 速攻つなげる/BIC
 1部男子決勝はBICが、2月の県総合選手権で敗れた那覇西クとの競り合いを制し、雪辱を果たした。
 チーム一丸でぶつかっていった厳しい守備から攻撃のチャンスをつかみ、得点につなげた。
 昨年は県総合選手権で優勝したが、一般選手権(4月)、クラブトーナメント(10月)と勝てず、悔しい思いをした。
 さらに、ことしの県総合選手権でも準決勝で敗退。大会後、メンバーを入れ替えた新チームで、キャプテンになった前里亮太は「練習に来たメンバーを中心に試合に出す」と宣言し、基本的なプレーの練習に力を入れたという。
 決勝では、互いにフォローし合って守備を徹底し、速攻につなげたり、チーム全体でボールを回しながら攻撃の隙を見つけていった。
 西原聖監督は、好セーブを見せたGK宮里清らの活躍を挙げ、「うちはエースがいないが、皆で一つになってディフェンスからリズムをつくった」と話した。 攻撃の起点となった前里は「練習でやってきた当たり前のことが出せた。それが結果につながった」と強調。九州大会に向け「自分たちのハンドで目の前の相手を倒していきたい」と話し、練習通りのプレーで一戦一戦に当たっていく考えだ。(宮里努)

◆作戦ずばり的中 後半逆転に成功/レキオクラブ
 1部女子決勝はレキオクラブがラスト10分に攻撃の作戦を変更、逆転で勝利をつかんだ。新規参入組とベテランがうまくかみ合い波に乗った。
 前半はシーコルズに3点のリードを許して折り返した。後半は互いに点を取り合いながら進んだが、終盤にフォーメーションを変更。パス回しを多くしたオーソドックスな攻撃から、当たりの強さを生かした1対1で仕掛けていく形にした。
 この作戦が当たり、チームの柱の佐久川かおり、新メンバーの前田千春、稲福麻里らが得点を重ねた。
 主将の佐久川は「最初はちぐはぐだったが、後半は作戦を変えて(相手を)崩すことができた」と強調。東江正作監督は「選手たちからこういうプレーをしたいと言ってきた。成長している」と話した。