キングス3連勝 bjリーグ第48戦


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キングス―群馬 3Q、リーグ参入8年目にして自身初となるダンクシュートを決める小菅直人=14日、沖縄市体育館(金良孝矢撮影)

 プロバスケットボールbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区1位=37勝10敗)は14日、沖縄市体育館で群馬クレインサンダーズ(東地区11位=12勝35敗)と第2戦(今季第47戦)を行い、レギュラーシーズンとしては今季最後のホーム戦を98―72の快勝で締め、3連勝とした。

 キングスは序盤からテレンス・ウッドベリー、ジャーフロー・ラーカイらビッグマンが得点を量産。第3クオーター(3Q)では、小菅直人がリーグ参入8年目にして初のダンクシュートを決めるなど、終始危なげない展開で群馬を圧倒した。
 キングスは20、21の両日、東京都の大田区総合体育館で今季第48戦を東京サンレーヴスと行う。

琉球ゴールデンキングス(38勝10敗)
98―72(28―19,28―17,20―13,22―23)
群馬クレインサンダーズ(12勝36敗)

 【評】序盤から内側の攻撃でビッグマンらがチームを波に乗せ、ラーカイが17得点、ウッドベリーが28得点と活躍した。一方、ゲームを通じチームファウル数が16と多く、フリースローに持ち込まれた部分もあったが、それ以外は終始群馬を圧倒した。群馬は、守備からチーム全体でプレッシャーをかけるキングスに乱された。(仲本文子)

◆まだ甘さがある
 遠山向人HC(キングス)の話 チーム全体に簡単なレイアップシュートなどのミスがあり、まだ甘さがある。ただ、小菅のダンクはうれしかった。小菅にはシーズンが始まる前から試合でダンクを決めてほしいと話していて、本当にやってくれた。

◆琉球は優れたチーム
 ライアン・ブラックウェルHC(群馬)の話 試合を通して、琉球が優勝にふさわしい西地区1位のプレーをしていたと思う。この敗戦を通して、我々も学ぶべきところがあった。何をすべきかを選手個人が分かっていて、優れたチームだと思う。

◆小菅、初のダンク
 観客動員数は過去2番目に多い3701人。大勢のファンの目前で、キングスがレギュラーシーズン今季最後のホーム戦を98―72と圧勝、有終の美を飾った。
 今シーズンのホーム戦としては最高得点タイの98点。ラーカイ、ウッドベリーらビッグマンによる内側の攻撃に始まり、小菅もスリーポイントを決めるなど、多彩な攻撃パターンで群馬を揺さぶった。普段はまとめ役に徹する与那嶺翼も果敢にシュートを狙い、ルーキー・岸本隆一も外側から攻め、地力を見せた。
 ひときわ会場を沸かせたのが3Q。ガードの小菅が素早いプレスからパスカットに成功。自らドリブルでボールを運び、リーグ参入8年目にして自身初となるダンクシュートを決めた。
 小菅は「試合でダンクを決めるのは、大学以来」と、はにかんだ。遠山HCも「恥ずかしながら、決まった瞬間、はしゃいでしまった」と喜びを隠せない。
 ただ、プレーオフに向けて気になる要素もあった。3Qで相手リング下の混戦からラーカイが左足を負傷し退場。遠山HCは「甘さが出た象徴」と、厳しく指摘した。
 次はアウェーでの連戦となるだけに、油断はできない。与那嶺は「消化試合と高をくくらずに、いいプレーオフにつなげられるようにしたい」と、言葉に力を込めた。(仲本文子)