西原男女V3 平安杯高校バレー


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 バレーボールの第58回平安杯全九州総合選手権大会高校県予選大会最終日は15日、那覇市民体育館で決勝リーグを行い、3年連続で西原が男女優勝を飾った。男子優勝の西原と準優勝の普天間、女子優勝の西原と準優勝の首里は、5月に大分で行われる九州大会への出場権を獲得した。

◆西原男子/得意のコンビ さらに磨き
 インターハイ、春高バレーの常連、強豪校の男子西原が、1月のKBC杯決勝リーグで唯一黒星を喫した美里工に雪辱を果たした。
 序盤から西原の代名詞・コンビバレーがさく裂。中でも、豊富な攻撃パターンを持つスパイカー陣が圧倒した。
 昨年からベンチ入りしていた3年の矢貫龍馬は、最高到達点328センチから鋭角に打ち落とすスパイクを連発。インターハイ、春高を経験し、エースとして格段に成長した姿を見せた。
 2年の西泊颯斗は身長175センチと高さはないが、レフトから対角に突き刺すパワフルなプレーで相手を寄せ付けない。ブロック、フェイントも決まり、存在感を見せた。
 西原が攻撃の幅を広げた要因には、昨年まで西原東中の絶対的エースだった仲本賢優の存在がある。1年ながらも、セッターと息の合ったブロード攻撃を披露。回転のかかったジャンプサーブでも得点を重ねた。
 危なげない試合運びでストレート勝ち。圧勝のリベンジを果たしたが、奥住竜馬監督は「攻撃力が上がった分、ミスも多くなった」と、満足はしていない様子。「九州大会は決勝まで残って弾みをつけて、インターハイにつなげたい」と大舞台を見据えた。(仲本文子)

◆西原女子/与儀のブロック チーム目覚める
 女子決勝リーグは、2勝同士の西原―首里の頂上決勝で、フルセットの末に西原が競り勝ち、3年連続の優勝をもぎ取った。
 第2セットを取られ、イーブンで迎えた第3セット。出だしこそ首里にリードを許したが、3―7の場面から身長172センチの与儀綾夏のブロックが決まり、波に乗ったチームはそこから4連続得点で同点に追い付いた。その後はエース・大城ひかり、川平菜緒もスパイクを決め、25―19で優勝を決めた。
 2年主体のチームながら3連覇を果たした西原。勝利を引き寄せた与儀は「いい緊張感で集中力を切らさずに頑張れた」と笑顔。エースの大城は「西原のバレーができた」と喜んだ。

男子決勝リーグ 西原―美里工 第1セット、スパイクを放つ西原の矢貫龍馬=15日、那覇市民体育館(桑原晶子撮影)
女子決勝リーグ 西原―首里 第3セット、ブロックを決める西原の与儀綾夏(右)