政府の行為は「県民を愚弄」 名護市議会、防衛局に抗議


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 名護市議会の比嘉祐一議長ら13人は16日、沖縄防衛局を訪れ、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向けた政府の埋め立て承認申請書提出に抗議し、申請の撤回などを求める意見書を武田博史局長に手渡した。

 比嘉議長は「全市町村長と全議会議長が安倍晋三首相に県外移設を求めてきた。政府の行為は県民を愚弄(ぐろう)するものだ」と批判し、(1)埋め立て承認申請の撤回(2)辺野古移設計画の撤回(3)普天間飛行場の即時閉鎖・撤去と県内移設断念―を求めた。
 同行した市議らは「沖縄の理解を得られていない中で頭越しに申請すること自体、納得いかない」と政府の姿勢をただした。
 武田局長は辺野古移設について「厳しい声があることは承知しているが、県民に理解を得る努力をしていきたい」と述べた。
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