自己記録のアーラミーバイ


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 釣り名人として有名な父・當銘由春さん(珍福会会長)に憧れて、小学生の頃から釣りを始めた當銘由樹さんの所属チーム名は「珍福会Jr」。憧れの父に一歩でも近づこうと、時間があれば釣りをするように努力してきたが、20キロオーバーの魚はなかなか釣り上げることはできなかった。

 4月11日、この日も釣り仲間と仕事が終わって午前3時半ごろからうるま市桃原水路でタマンとガーラ狙いで竿を出した。しかし、夜明けの午前6時すぎまで、全くアタリ無し。夜明けのガーラを期待して待っていると、待望のガーラのアタリかと思ったが、少し様子が違う。竿を手に持って引き込みを待つが、走る様子がない。そこで、大きくアワセを入れたら、初めて魚が走った。

 しかし、ガーラの引きとは違った。スピード感はないが、ずっしりとした重量感で、沖の根に向かって走りだした。強めにドラグを締めたリールから30メートルほどラインを出すと、いったん止まった。すかさずポンピングで魚を寄せると、じわじわと寄ってきた。しかし、手前の水路のカケアガリまで寄せたときに、ピタッと底に張り付かれてしまった。

 それでもラインを緩めて待ってみると、魚が動き出した。そこで一気に抜き上げたのが22キロのアーラミーバイ。由樹さんにとって初の20キロオーバーで、憧れの父に一歩近づいた記念すべき一尾となった。

 4月21日(日)に東北地方太平洋沖地震の被災地支援を目的とした第3回「S.A.Nフリーマーケット(島んちゅアングラーズネットワーク主催)」が沖縄市産業交流センター(泡瀬漁港パヤオ直売所横)で開催される。午前11時開始、午後2時終了。家で眠っている釣り具、使わなくなった釣り具をフリーマーケットで販売。持ち寄る釣り具は寄付になり、それを販売して売り上げ全額を被災地支援の義援金として贈る。S.A.Nオフィシャルブログ(http://sanokinawa.ti-da.net/

(おきなわ釣王国社・仲栄真修)

4月11日、桃原水路で103センチ、22キロのアーラミーバイを釣った當銘由樹さん(珍福会jr)
昨年の第2回「S.A.Nフリーマーケット」で、売り上げ金を日本赤十字に寄付
4月13日、都屋漁港で49.5センチ、1.2キロのシャクチを釣った諸見里雄大君
4月13日、西崎で70センチ、4.3キロのタマンを釣った城里貴さん
4月5日、赤野漁港で68.3センチ、6.15キロのマクブを釣った安里賢瀧さん
4月11日、平安座海岸で2.5キロのアオリイカを釣った江州智之さん
4月4日、糸満沖(ルカン)のマイボート釣りで63センチ、3.34キロのシルイユーを釣った我謝良直さん
4月13日、夢咲公園で30.5センチのカーエーと27センチのアーガイを釣った幸喜見樹君(小4)
4月12日、西崎一文字で67センチ、3.5キロのタマンを釣った久手堅新さん