宮古特支、未来が加盟 県高体連、関係者ら喜びと期待


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新加盟の承認などを行った県高体連の評議員会=17日、那覇市のロワジールホテル&スパタワー那覇

 県高等学校体育連盟(県高体連)は17日、那覇市のロワジールホテル&スパタワー那覇で評議員会を開き、本年度から新たに、宮古特別支援学校(平良智恵子校長)と広域通信制の未来高校沖縄学習センター(那覇市、前新健センター長)の加盟を認めた。加盟校は計73校となった。

 宮古特別支援学校は、これまで宮古地区高体連の大会にオブザーバー参加(特別参加)してきた。昨年の同地区高校秋季陸上競技大会で西村亜依里さん=高等部2年=が女子800メートルで3位に入り、県特別支援学校駅伝競走大会でも初優勝を果たすなど競技力の高い選手がおり、同じ高校生と競い合う場を与えたいと加盟を申請した。
 同校の平良校長は「障がいの有無に関係なく、力のある子たちが同じ土俵で戦えるのがうれしい。特別支援の生徒たちにとって自信になるし、他の高校生にもいい影響を与える」と期待を込めた。
 未来高校沖縄学習センターは、KBC学園(那覇市)が愛媛県にある広域通信制・単位制高校の河原学園未来高校と提携し、県内拠点校として昨年4月に開校した。現在78人の生徒が通い、部活動は男子バスケットボール部がある。公式試合の出場を望む声が生徒たちから上がり、定時制通信制大会出場を目指すため、加盟申請を決めた。
 加盟承認を聞いた男子バスケットボール部主将の平良真之介君=2年=は「試合に出ることで自分たちの実力を試せる。今から楽しみ」と声を弾ませ、前新(まえあら)センター長は「目標を持って活動できることは生徒たちにとって大きな意味がある」と話した。
 宮古特別支援学校は県高校総体(6月)、未来高校沖縄学習センターは夏季体育大会(同)から出場可能となる。
 評議員会では役員改選も行い、副会長に中村孝夫氏(首里高)、監事に大嶺雅紀氏(那覇商業高)を選んだ。本年度の予算や事業計画を審議したほか、基本方針に連盟創立60周年記念事業の実施を加え、24人を功労者として表彰した。
 被表彰者は次の通り。(敬称略)
 伊志嶺秀行、小禄健夫、菅間季昌、仲本平美代、宮城通就、我喜屋優、本成浩、多良間勉、友利成寿、伊地知亮二、真島格、比嘉利枝子、宮平八重乃、喜納武信、我那覇念、森山和則、高安美智子、城間盛市、島袋良直、神谷勝正、牧志栄、田平清二、喜友名徹也、安座間俊一