宮古島トライアスロン 本番目前闘志秘め、有力選手ら続々来島


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 【宮古島トライアスロン取材班】第29回全日本トライアスロン宮古島大会(宮古島市、琉球新報社主催)まで4日に迫った17日、昨年男子覇者のアントン・ブロックヒン(ウクライナ)や、女子優勝のビーテ・ゴエーツ(独)、一昨年の女子優勝者・酒井絵美(旧姓=塩野)ら国内外からの招待選手7人が続々と大会地入りした。

 昨年、男子の部で初優勝を飾ったブロックヒン。「美しい島で、フレンドリーな人々が迎えてくれてうれしい」とコメント。「昨年はスイムで1位だったが、バイクで2位に落ちてしまった。バイクを中心に、スペインで2カ月かけて練習してきたので、ことしは全ての種目でトップになれるようにしたい」と、2連覇へ向けて意気込みを語った。
 女子の部を制したゴエーツは、昨年大会終了後に右足のかかとを負傷した。足の手術に加え、肺を拡張する手術を2度行い、一時は出場も危ぶまれた。それでも12月から同大会に向けて練習を再開。「優勝を狙うのではなく、またこの場所に戻って来られたことが最高にうれしい。連覇はしたいけど、コンディションが良くないので自分のベストを尽くして5位以内に入れればいいかな」と語った。
 一昨年、女子の部で2度目の優勝を果たした酒井も現地入りした。「昨年は出場できずに観戦に回ったが、あらためていい大会だなと感じた」と話し「自分は出場が10回目で記念の大会になる。女子の過去最多優勝回数はコーチの山倉紀子さんで3回。何が何でもトップで帰ってきてコーチに並びたい」と、意気込みを語った。

宮古島入りした海外招待選手の(左から)ダニエル・ヴィンブライアー(独)、マット・バートン(豪)、ビーテ・ゴエーツ(独)、アントン・ブロックヒン(ウクライナ)、リック・クロブシャー(米)、ヘルマット・グレガー(独)=17日午前、宮古空港
空港に降り立ち、笑顔の酒井絵美=17日午後、宮古空港