【名護】大潮の27日、米軍普天間飛行場の移設計画が進む名護市辺野古沖のリーフで、多くの地元住民らが潮干狩りを楽しんだ。色とりどりのサンゴの群生が広がる海を前に、参加した住民から「なんでこの海を埋め立てないといけないんだ」と疑問の声が上がった。
この日は年に数回の干満の差が大きい日で、辺野古沖の長島とつながるように1キロ前後のリーフが海上に顔を出した。歩いて行ける場所でもサンゴを見ることができ、午後2時すぎの干潮時に合わせて、リーフはサンゴの観察や釣りを楽しむ人々であふれた。
家族らと観察会に訪れた地元辺野古の比嘉盛順さん(73)は「十数年前、白化現象でサンゴはほとんど死滅したけど、きれいに再生している。それでも昔に比べると少ない。基地が造られたらもっと影響があるかもしれない」と危機感を募らせた。