屋比久(66キロ級)志喜屋(96キロ級)V レスリング全日本Jr.


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 レスリングのJOC杯全日本ジュニア選手権大会最終日は28日、神奈川県の横浜文化体育館で全階級の決勝までが行われた。

男子ジュニアの部グレコローマンスタイルに出場した66キロ級の屋比久翔平(浦添工高―日体大)が優勝。同96キロ級決勝は志喜屋正明(浦添工高―国士舘大)が宮國雄太(同)との県出身同士の対決を制し、頂点に立った。同フリースタイル66キロ級の金城希龍(同)、同カデットの部グレコローマンスタイル42キロ級の福里光(南風原高)、女子カデットの部52キロ級の仲里若奈(浦添工高)も、それぞれ3位入賞を果たした。優勝した屋比久と志喜屋は世界選手権(8月、ブルガリア)、準優勝の宮國はアジア選手権(6月、モンゴル)の出場権を得た。

◆鮮やか大学デビュー/屋比久
 ジュニアの部グレコローマンスタイル66キロ級の屋比久翔平(浦添工高―日体大)は、決勝で昨年インカレ準優勝の強敵・魚住(専修大)に競り勝ち、大学デビュー戦でいきなり優勝を飾った。
 3月から世界的にスタンド中心のルールに変わった。「高校の頃はグラウンド中心のスタイルだったので心配だった」が、決勝は相手が仕掛けてきた隙をついて後ろを取り、2―0で下した。
 「大学でまずジュニアの世界一になって、リオ五輪では金メダルを目指したい」と、夢を描く屋比久。「早く今のルールに合った自分のスタイルを見つけて、世界で通用する選手になりたい」と、言葉に力を込めた。

◆復帰戦の不安を克服/志喜屋
 昨年8月に右膝の靱帯(じんたい)を手術し、同大会が復帰戦となったジュニアの部グレコローマンスタイル96キロ級の志喜屋正明(浦添工高―国士舘大)。「少し不安もあった」が、決勝では浦添工高時代からの後輩・宮國雄太を相手に、わずか開始30秒でフォール勝ちを決めた。
 手術から厳しいリハビリを経て、本格的な練習は1月から再開し「けがの再発が怖かったけど、試合してみたら大丈夫そうだったので思い切りできた」。自身初となる世界大会への切符をもぎ取った。世界の大舞台へ向けて「何色でもいいので、メダルを取りたい」と意気込みを語った。