キングス最終飾る リーグ最多勝利 bjリーグ最終日


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 プロバスケットボールbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区1位=41勝10敗)は28日、大阪市中央体育館で大阪エヴェッサ(同地区7位=22勝29敗)とレギュラーシーズン最終戦(第52戦)を行い、91―78で勝利、7連勝で締めくくった。

通算成績は42勝10敗で、同リーグのレギュラーシーズン最多勝利記録を更新した。これまでの最多は2008―09シーズンのキングス、09―10シーズンの浜松・東三河フェニックスが記録した41勝。
 キングスは立ち上がりから好調で、小菅直人や山内盛久らが立て続けに3点シュートを決めた。アンソニー・マクヘンリーらもリング下に切り込み得点。50―41のリードで前半を終えた。後半に入ると大阪の激しい守備に押されてリズムに乗れない時間もあったが、粘り強く加点して追撃をかわした。キングスは5月11、12の両日、宜野湾市立体育館でプレーオフ西地区準決勝を行う。

琉球ゴールデンキングス(42勝10敗)
91―78(29―17,21―24,27―19,14―18)
大阪エヴェッサ(22勝30敗)

◆選手が常にハッスル
 遠山向人HC(キングス)の話 選手たちが常にハッスルしてくれた。42勝の新記録については、この1年を通して選手たちがベストなプレーをし続けた結果であり、大変うれしく思う。この勢いをそのままに、プレーオフをハードに戦い続ける。

◆さえる3点弾 POに弾み
 プレーオフに勢いをつける勝利だった。序盤から我慢の展開が続いた前日から一転、第1クオーター(Q)からキングスのペースだった。
 試合開始約1分に小菅直人が3点シュートを決めると、アンソニー・マクヘンリー、山内盛久らが次々とリングを射抜いた。「試合の出だしからシュートがよく、気持ちよく打てた」と語る山内は、この日5本の3点弾を決めた。インサイドへの攻撃もさえ、リング下を固める大阪守備陣を素早いパスで崩した。
 堅い守りも光った。ボールを保持する選手を2人で抑える「ダブルチーム」を仕掛け、大阪の攻撃を早い段階でつぶした。リング下ではマクヘンリーらが激しくプレッシャーを与えて、簡単にはシュートを打たせなかった。
 しかし課題もあった。第2Qの終盤からシュート決定力が落ち始め、ターンオーバーも増えた。第4Qではオフェンスリバウンドを連続で奪われ失点につながった。山内は「ディフェンス面ではファウルが重なるなど我慢が足りなかった部分もあった」と自身の反省点を口にする。
 次はいよいよプレーオフ準決勝。強豪ひしめく西地区を戦い抜いたチームをホームに迎える。リーグの頂点を目指すキングスにとって、負けられない試合はまだまだ続く。