首相に決議文送付へ 「屈辱の日」大会実行委


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 多くの県民が参加した28日の「4・28政府式典に抗議する『屈辱の日』沖縄大会」を終え、実行委員会は大会決議文を近く安倍晋三首相宛てに郵送する。30日に会議を開き、送付する日付や方法などを決める予定。八重山大会の実行委員会は29日までに決議文を送付した。

 共同代表の喜納昌春議長は大会を振り返り「準備期間が短かったので不安もあったが、あふれるほどの人が集まった。県民運動に自信と展望を見いだした」と意義を強調。「4・28大会を始まりとし、主権回復を実体化するための運動をさらに広げていく」と述べ、今後、沖縄が直面するオスプレイ再配備や米軍普天間飛行場の辺野古移設などの課題につなげる考えを示した。
 喜納議長は個人的な考えとして、大会の毎年開催を検討したいとの意向も明らかにした。
 仲村未央事務局長は「沖縄の声を発信したい意欲にあふれた参加者の表情だった。一過性のことで怒ったのではない。教科書問題や埋め立て申請など、県民として譲れないことがあっての結集だった」と強調した。
 決議文は政府式典について「県民の心を踏みにじり、再び沖縄切り捨てを行うもので到底許されない」と批判し、「県民は政府式典に『がってぃんならん(絶対に許されない)』との憤りをもって、強く抗議する」としている。

英文へ→Protest rally organizers to submit resolution to Prime Minister Abe