林道工事を告発 市民団体「ノグチゲラに影響」


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 【国頭】環境NGO「山原の自然を歩む会」代表の玉城長正さんらは2日、国頭村浜の大国林道で行われている重機を使った残土置場の造成作業が、付近で営巣する国指定特別天然記念物ノグチゲラの子育てに影響を与え、ひなが死んだ可能性があるとして、被疑者不明のまま文化財保護法違反と種の保存法違反で、名護署に告発状を提出した。

 告発状などによると、この巣穴で4月中旬ごろに営巣を確認。4月30日までは親鳥が巣穴に餌を運んでいた。2日、巣穴入り口が刃物のような物で傷つけられているのを発見。その後、数回親鳥が巣穴をのぞく姿が見られたが、餌は運んでいなかったという。
 玉城さんは「この時期は営巣に配慮して通常、工事は行われない。工事が影響しているはずだ」と指摘。林道を管理する県森林緑地課は内容を把握していないとしてコメントしていない。

英文へ→Civic group claims road construction is affecting woodpeakers

営巣していた木(2日、国頭村の大国林道)
子育てするノグチゲラ(4月30日、玉城長正さん提供)