ファーストM連覇 全日本ソフトボール県予選


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男子決勝 ファーストメディカル―読谷クラブ・心 7回表、2死一、三塁で適時右前打を放つファーストメディカルの田原悟=4日、読谷村運動広場(金良孝矢撮影)

 ソフトボールの第59回男子全日本総合選手権大会県予選会最終日は4日、読谷村運動広場で決勝が行われ、ファーストメディカルが読谷クラブ・心に6―4で逆転勝ちし、2連覇を果たした。両チームは6月22日から佐賀県で行われる全日本総合選手権大会九州地区予選会への出場権を獲得した。

◆ベテラン田原 同点打 最終回に逆転劇
 2連覇が懸かったファーストメディカルが最終回で逆転劇を見せ、読谷クラブ・心との接戦を制した。
 1点を追う七回表。先頭打者の屋我慎二が左前打で出塁し、続く島田寛之もバントに成功。その後、與那覇卓也が相手失策で出塁し、2死一、三塁のチャンスを迎えた。
 バッターボックスに立ったのは、36歳のベテラン田原悟。ノーボール1ストライクのカウントから「読み通りの外側」(田原)を振り抜くと、打球は右翼手の前に落ち同点に追い付いた。なおも2死二、三塁で山城渉が左前打を放ち與那覇が生還、さらに左翼手のエラーで田原もかえり、この回3点を挙げ逆転した。
 投げては元全日本代表の宮平永義が六回からの登板で、2イニングを圧巻の5奪三振。最終打者は投ゴロを自らキャッチし試合を締めた。
 粘りのバッティングを見せた田原は「九州、全国で実業団を倒す目標があるので、負けられなかった」と語った。宮平は「若手が継投してくれて、短いイニングを思い切り投げられた」と、チームメートへの感謝を口にし「九州で4強入りはもちろん、全国制覇を目指したい」と大舞台を見据えた。(仲本文子)