住居侵入疑い米兵逮捕 飲酒禁止令違反か


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米兵が住居侵入した犯行現場

 沖縄署は5日、沖縄市美里のアパートで、女性の部屋に無断で入ったとして、住居侵入の疑いで、在沖米軍嘉手納基地所属の海軍曹長(38)を逮捕した。

同署によると、同容疑者は「部屋に入っていない」と容疑を否認している。飲酒したことは認めているが「捜査には協力できない」と飲酒検知を拒否しているという。
 米兵による住居侵入は昨年12月以降、今回で3件目。米兵による事件事故の続発を受け、県議会米軍基地関係特別委員会はことし2月、米軍の再発防止策の実効性を確認するため、武田博史沖縄防衛局長と竹内春久外務省沖縄大使を同委員会に参考人として招致したが、両氏は断った。同委員会は米軍責任者の招致も検討を予定していたが、実現には至っていない。
 在沖米軍は、基地外住宅を除き、基地外での飲酒を禁止している。基地外住宅または基地内で飲酒後の外出や、血中アルコール濃度0・03%以上の兵士の基地外外出を禁じている。同容疑者は、これらの禁止令を破った可能性がある。
 逮捕容疑は、5日午前7時25分ごろ、沖縄市美里のアパートの一室に侵入した疑い。同署によると、部屋に住む30代の女性が寝室で休んでいたところ、無施錠の玄関から侵入した。女性が同容疑者を玄関先に押し出して110番通報した。駆け付けた沖縄署員がアパート内の通路にいた同容疑者を逮捕した。