玉城・平良組(沖尚高)が頂点 テニス春季選手権


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
男子ダブルス決勝 積極的なプレーで快勝した玉城翔平(右)と平良康太郎ペア=6日、県総合運動公園庭球場(山城博明撮影)

 テニスの春季選手権最終日は6日、県総合運動公園庭球場で一般男女オープンクラスのダブルス決勝などを行った。一般男女の決勝はいずれも沖尚高勢同士の対決となり、男子は玉城翔平・平良康太郎組、女子は牛迫玲菜・比嘉桃子組が制した。

◆攻めの姿勢貫く/伸び盛り 玉城・平良組
 ペアを組んで1カ月余り。一般男子ダブルスは、伸び盛りの玉城翔平・平良康太郎組が、4月末の玉友杯に続いて頂点に立った。
 決勝は同じ沖尚高の2年生ペアと対決。「後輩には負けられない」。後衛の平良がラリーから深い返球で崩し、前衛の玉城が強烈なボレーをたたきつける。第2セットはブレークの応酬の後、3―3から3ゲームを連取。甘いリターンは確実に仕留める隙のなさで主導権を握った。
 「3―3の場面で相手のミスを待つんじゃなく、攻めて取りにいけたのが良かった」と勝負の分かれ目を振り返った玉城。性格は正反対という2人だが「逆にそれがいいのかもな」。真っ黒に日焼けした顔を見合わせて笑った。
 一般男子シングルスを制した宮城陵太(沖縄工高)ペアとの3回戦、沖尚高OBの我謝海(日大)のペアとの準決勝など、厳しい試合をくぐり抜けて「自信になった」と玉城。仲田達司コーチは「一球一球の大事さをもっと理解する必要はあるが、伸びしろのあるペア」と奮起を期待する。
 チームの主将も担う玉城が「県インターハイでシングルス、ダブルス、団体の3冠を目指す」と言えば、平良は「自分が前衛になったときのプレーが課題。この1カ月で克服したい」と高校最後の夏へ闘志を燃やした。(大城周子)