キングス敗れる、京都に57―82 きょうPO第2戦


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 プロバスケットボールbjリーグの琉球ゴールデンキングス(レギュラーシーズン西地区1位)は11日、宜野湾市立体育館で京都ハンナリーズ(同5位)とプレーオフ地区準決勝の第1戦を行い、57―82で敗れた。

 キングスは前半から京都の勢いに押され、外からのシュートも思うように決まらず劣勢となった。27―41とリードされて迎えた後半は、アンソニー・マクヘンリーらの活躍で追い上げたが、京都も攻撃の手を緩めずに点差を離された。
 京都との第2戦は12日午後1時から同体育館で行われる。キングスが勝利して1勝1敗で並んだ場合は前後半5分ずつの決定戦が行われ、勝利したらプレーオフファイナルズ進出が決まる。

▽西カンファレンス準決勝
(1)宜野湾(京都1勝)
京都ハンナリーズ(リーグ5位)
 82―57
 (20―13,21―14,22―19,19―11)
琉球ゴールデンキングス(リーグ1位)
 【評】キングスらしさを全く出せないまま、25点の大差で敗れた。持ち味のハードなディフェンスは影を潜め、テンポ良くパスを回す京都に翻弄(ほんろう)された。外からのシュートを簡単に打たせてしまう場面も目立ち、京都に合計12本の3点シュートを許した。守備の悪い流れは攻撃にも響き、簡単なシュートをたびたび外した。3点シュート決定率も30・8%にとどまった。(平安太一)

◆消極的 まさかの大敗
 大事なプレーオフの第1戦で、まさかの大敗を喫した。レギュラーシーズン中の力強さはなく、京都の勢いに完全に飲み込まれた。「試合にかける思いは京都が上だった」とアンソニー・マクヘンリー。攻守ともにハードにプレーし続ける京都を最後まで止めることができなかった。
 流れを変えられそうな場面は何度もあった。14点リードされて迎えた第3Qの立ち上がりはマクヘンリーが奮起し、並里成の3点シュートも加わり、一時は8点差まで詰め寄った。菅原洋介はディフェンスで粘りを見せ、京都のパス回しを止めた。しかし、勢いに乗りたい場面で京都のジャーメイン・ボイェットらに3点シュートを決められ、追い付くことができなかった。
 得意とする守備も元気がなかった。ダブルチームなど積極的なディフェンスはほとんどなく、京都のアウトサイドショットにも対応ができなかった。マクヘンリーは「アグレッシブさが足りずに受け身になっていた」と反省する。逆に京都の激しいディフェンスの前に簡単なシュートを外すことが多くなり、終盤は京都の一方的な試合となった。
 初戦を落として後がなくなったキングス。並里は「明日は気持ちの勝負になる。絶対に勝つ」と気合を入れる。レギュラーシーズンで何度も苦境を乗り越えた選手らが意地を見せることができるか。京都との第2戦が今シーズン最大の山場となる。
(平安太一)

キングス―京都 第1クオーター、京都ディフェンスを切り崩してボールを運ぶ並里成=11日、宜野湾市立体育館(金良孝矢撮影)
第4クオーター、スチールを決める山内盛久(左)