FC琉球、町田に競り勝つ JFL


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FC琉球―FC町田ゼルビア 4試合ぶりの勝利を挙げ、喜び合うFC琉球の選手ら=12日、町田市陸上競技場(FC町田ゼルビア提供)

 サッカーの日本フットボールリーグ(JFL)第11節は12日、各地で8試合を行った。FC琉球は東京都の町田市立陸上競技場でFC町田ゼルビアと対戦し、4―3で競り勝った。

琉球は開始1分で相手のオウンゴールにより得点し、さらに3分後MF小幡純平が2点目を奪った。21分に失点したが、後半54分にMF棚橋雄介、68分にもFW我那覇和樹が得点。その後は2度にわたりゴールを奪われたが、何とか逃げ切った。通算成績は5勝3敗3分け(勝ち点18)とし、順位を5位に上げた。得点ランキング首位のFW高橋駿太は3試合連続で無得点だったが、通算9得点で首位を守っている。琉球の次節は19日、沖縄市陸上競技場でSC相模原と対戦する。午後3時キックオフ。

FC琉球(5勝3敗3分)(18)
4―3(2―1,2―2)
FC町田ゼルビア(7勝2敗2分)(23)
▽得点者 【琉】OG、小幡、棚橋、我那覇【町】平、深津、鈴木

◆大きい連敗脱出
 薩川了洋監督(FC琉球)の話 連敗を抜け出したのは大きい。前節まで6連勝の町田に勝ったというのも良いね。でも、4―1だった試合を4―3で終わらせたのは反省点もある。格上との対戦も残すは秋田戦のみで、これから勝ち点を積み上げていくことが大事。

◆強豪に気骨の勝利/つながり光る攻撃力
 前節、AC長野パルセイロに黒星を喫した琉球だったが、ここに来て気骨を見せた。同節の相手は昨季までJ2で現在JFL2位、さらに前節まで6連勝中だったFC町田ゼルビア。強豪チームとの接戦を制し、貴重な勝ち点3を奪った。
 「いつもと違って、チーム全体の雰囲気が良かった」と、今季2点目を挙げた小幡は振り返る。その言葉通り、中盤から前線へのつながりが光った。シュート数は高橋5、我那覇が2。サイドハーフも小幡が3、棚橋が2本のシュートを放ち、それぞれが持ち味である攻撃力の高さを前面に出した。
 小幡のゴールをアシストし、後半68分にも我那覇のゴールに絡む活躍をした棚橋は「良い時間に点が取れた。自分からも積極的に行けた」と手応えを感じた様子。後半78分まで4―1で進んでいた試合も1点差まで詰め寄られたが、薩川監督が「連敗を抜け出せたのは大きい」と言うように、この1勝は大きな意味を持つ。
 次節の相手は、勝ち点が同数で得失点差で琉球が上回っているSC相模原。この1勝を足掛かりに、ホームでは3戦ぶりの白星へ弾みをつけたい。