ヤギさん、役所に出勤 大石公園の“協働大使”


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雌ヤギのかぼちゃんと触れ合う子ども=8日、那覇市役所前

 「メェー」の声が市役所に響く。那覇市泉崎の那覇市役所新庁舎前ガジュマルの木に8日、草の除草と市民との触れ合いを目的に、同市識名の大石公園にいる3頭のヤギがやってきた。訪れた市民は驚きながら、ヤギとの交流を楽しんだ。

 市の城間幹子教育長の「草が生えてきたし、ヤギを連れてきたら市民も喜ぶのでは」との思い付きがきっかけ。大石公園のヤギは市協働大使も務めている。公園のヤギ22頭のボスの雄あられ(3)、ボア種の雌かぼちゃん(2)、かぼちゃんの娘で3カ月のスミレちゃんが庁舎前の木陰でのんびりと過ごした。
 初めて見たヤギに物おじせずに近づいた青山優實弥君(1)は「ウー、ウー」と鳴き声をまねしながらなでた。母親の公弥子さん(40)は「市役所に来たらヤギがいてびっくりした」と目を丸くした。長友優君(1)は、草を食べさせて「ウマーイ」と声を上げた。
 大石公園ヒージャー愛好会の大城永一会長(65)は「喜んでもらえたので定期的に訪れたい。大石公園には5日に生まれたばかりの子ヤギもいる。土日は放し飼いにしているので遊びに来てほしい」と呼び掛けた。