海難救助担当の那覇保安部新設 11管本部は国境警備


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 2013年度一般会計予算の成立を受け、海上保安庁は16日、第11管区海上保安本部内に新たに那覇海上保安部を設置した。同保安部は名護海上保安署を傘下に置き、沖縄本島西側の海域での海難救助や警備などを担当する。

11管本部が担っていた尖閣諸島周辺の領海警備や海上救難などの業務を分業化し、効率化を図ることが目的。11管本部は尖閣諸島などの国境警備や海洋調査に業務を集中する。
 那覇海上保安部の人員は、名護海上保安署の22人を含め188人体制となる。同日、那覇市港町の11管本部内で、那覇海上保安部の設置式が行われた。式で小林正幸保安部長は「県民や観光客に寄り添った、きめ細かな業務を行っていきたい」とあいさつした。
 11管本部は沖縄周辺の南北約500キロ、東西約千キロの海域を担当。管内には、主に沖縄本島東側を担当する中城海上保安部(沖縄市)と、先島諸島を担当する石垣海上保安部(石垣市)がある。