円盤投げ知念、糸満V 陸上関東学生対校


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 陸上の関東学生対校選手権第1日は18日、東京・国立競技場で行われ、円盤投げの男子1部で知念豪(那覇西高-順大)が51メートル99で、女子第1部で糸満みや(那覇西高-筑波大)が48メートル57でそれぞれ優勝した。円盤投げの2位には知念莉子(那覇西高-筑波大)が入った。同やり投げでは島袋優美(那覇西高-国士舘大)が2位となった。

 男子100メートル予選はロンドン五輪代表で20歳の山県亮太(慶大)が10秒49で全体のトップとなり、10秒56だった飯塚翔太(中大)らとともに19日の準決勝に進んだ。
 男子走り高跳びは2010年世界ジュニア選手権銅メダルの戸辺直人(筑波大)が2メートル25の大会タイ記録で4連覇を達成し、同1500メートルはエノック・オムワンバ(山梨学院大)が3分39秒16の大会新記録で制した。
 女子やり投げは筑波大1年の久世生宝が55メートル07で勝った。

◆55メートル超え目指す 知念豪、飛躍誓う
 男子円盤投げは、知念豪(那覇西高-順大)が51メートル99で初優勝を飾った。
 先に女子の決勝を横目で見ていたという知念。「高校3年間クラスメートだった糸満みやが優勝し、妹(知念莉子)も準優勝していてやる気が出た」と、4投目で51メートル99を成功させた。
 それでも、4月の日本グランプリシリーズで出した県記録の53メートル73には一歩及ばず「記録としては、納得いくものではない」とコメント。「学校対抗の順位には貢献できたので良かったかな」と振り返った。
 ことし4年の知念は、集大成として6月の日本選手権に照準を合わせている。「55メートル超えを目指して頑張りたい」と、さらなる活躍を約束した。

◆攻めきれず記録に不満 糸満「悔しい」
 円盤投げの糸満みや(那覇西高-筑波大)は48メートル57で優勝。だが、3日の静岡国際で県記録を塗り替えた、自己ベスト50メートル85とは開きがある内容に「攻めきれなかった。記録的には悔しい」と不満が残った様子だった。
 「調子は悪くなかった」という。確実に記録を残そうと、決勝1投目は「置きにいった」というが、これが優勝の記録になった。2投目は思うような回転ができず、自らラインを踏み出してファウル。3投目も足が出てファウルになった。
 「最低でも50メートルを超えたい」と臨んだが、「まあまあの記録が出て、気持ちが緩んでしまったかもしれない」と反省。「波があるので、常に50メートル台を投げられるようにしたい」と話し、6月の日本選手権での表彰台を次の目標に挙げた。