3500人、改憲に怒りの拳 5・15県民大会


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全国から参加した約3500人が豪雨の中、憲法改定や県内新基地建設反対などを訴えた5・15平和とくらしを守る県民大会=19日、宜野湾海浜公園屋外劇場

 復帰41年目を迎え「5・15平和とくらしを守る県民大会」(主催・5・15平和行進実行委員会、沖縄平和運動センター)が19日、宜野湾海浜公園屋外劇場で開かれた。全国から約3500人(主催者発表)が参加した。同日昼ごろから、沖縄本島3コースで17日に始まった平和行進団が同会場に合流した。午後2時の開始間もなく雨が降り出し、やがて豪雨となった。降りしきる雨の中、参加者は自民党政権が進める憲法改定や県内への新基地建設、オスプレイ配備に反対した。さらに橋下徹大阪市長の慰安婦容認発言や在沖米軍への風俗業活用提案に怒りの声を上げた。

 大会では「平和とくらしを守る5・15県民大会宣言」案を採択した。
 主催者を代表して崎山嗣幸実行委員長は「沖縄では爆音被害による生活破壊も常に起きている。この国は果たして主権国家と言えるのか。今後も平和への思いを高めていこう」と連帯を呼び掛けた。韓国から迎えた日本軍の慰安婦被害者キム・ボクトンさんも登壇し、「過去の戦争で、私たちの国は弱かったから被害を受けた。皆さんも国が弱ければ必ず戦争の被害に遭う。力を合わせ、戦争のない世界をつくっていこう」と会場に語り掛けた。
   (琉球新報電子版)