県陸上選手権 屋良、三段跳び頂点


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男子一般三段跳び 大雨の中、15メートル01の好記録をマークした屋良太章=19日、県総合運動公園陸上競技場(大城周子撮影)

 陸上の第64回沖縄選手権兼国民体育大会選考会最終日は19日、県総合運動公園陸上競技場であった。男子一般三段跳びの屋良太章(名桜大)が追い風参考ながら大会記録を上回る15メートル01で優勝し、前日の走り幅跳びと合わせて2冠を達成した。

 女子一般100メートル障害は小橋川真希(名桜大)が大会記録を12年ぶりに塗り替える14秒69で頂点に立ち、同やり投げは當間汐織(久米島高)が46メートル63の好記録で2連覇した。

◆土砂降りの中、真の強さ発揮 屋良、自信の15メートル台
 前が見えないほど土砂降りの悪条件下で、男子一般三段跳びの屋良太章が強さを発揮した。
 4回目に15メートル01をマーク。追い風参考記録に加えて目標の15メートル30にも届かず本人は不満げだが、大会記録を上回り、県記録にも迫る跳躍で圧勝した。
 昨夏に足を痛め、春先まで本格的な練習ができなかった。逆境をバネに、短距離部員の練習に交じるなどして走力を磨いたことが今季につながっている。
 このところ「追い風参考記録」に泣くことが続いているという。15メートル台を跳んでも毎回2・1メートル以上の追い風が吹いているため、公認記録は14メートル80のままだ。
 この日は、自身初という大雨での跳躍に「最悪でした」と苦笑い。それでも「その中で15メートル台をきちんと出せたのは自信につながる」と前向きにとらえ、秋の全日本インカレ出場という新たな目標を掲げた。