沖縄文化で国際人に 屋我地小で平田大一さん講演


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ユーモアたっぷりに踊りを伝授する平田大一さん(左)と児童=15日、名護市の屋我地小学校

 【名護】名護市立屋我地小学校(園原實校長)は15日、演出家で南島詩人の平田大一さんによる講演会「一流の島人は、一流の国際人である」を開いた。児童60人や保護者ら約80人が来場。歌や踊りを織り交ぜユーモアたっぷりに沖縄の文化を伝える平田さんの話に、体育館は児童の笑顔であふれた。

 講演会は名護中央公民館講座として開催。児童向けワークショップと大人向けトークライブの2本立てで行われた。
 平田さんは沖縄や世界各国の笛を吹いて「穴は同じように六つある。沖縄の笛を吹ければどこの国の笛でも吹ける。沖縄の文化、芸能ができる人はどこでも友達がつくれる」と語り掛けた。
 さらに、児童と教諭が太鼓と三板を担当し、笛を吹く平田さんによる“即興楽団”を結成し、演奏を披露。軽快なリズムに合わせて園原校長や保護者、地域住民も一緒になってカチャーシーを踊った。
 また、平田さんは手作りの本を読み聞かせたり、ミルクムナリの踊りを伝授したりした。独創的な講演会に児童はくぎ付けとなり、平田さんと一緒になって歌や踊りを楽しんだ。
 平田さんと一緒に太鼓をたたいた5年の松田春樹君(10)は「派手にやって楽しかった。踊りが笑えた」と目を輝かせながら話していた。