ANA、2路線新設 那覇空港ハブ 国際貨物


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新規路線を拡大するANA国際貨物ネットワーク

 全日本空輸(ANA)は、那覇空港を中継拠点(ハブ)とする国際航空貨物事業で、成田―中部―沖縄線と沖縄―青島(中国)線を8月28日に新設する。

これまで中部国際空港(愛知)からの貨物は、関西や羽田などを経由していたが、沖縄直航により輸送時間が半日から1日短縮される。同社は「自動車産業をはじめとした製造業が集積する日本有数の工業地帯から出荷した貨物が、翌朝にはアジアの各空港に到着することが可能となる」と説明している。
 青島周辺は日系企業や台湾企業の部品組み立専門業者が多く、新規就航により上海や香港だけでなく、北京や天津などにも事業展開の選択肢が広がるという。
 これまで、ANAの貨物専用機で運航していた成田―沖縄線の貨物専用機を日本貨物航空(東京)の機材で専属運航することにより、浮いたANAの貨物専用機2機を新規路線に投入する。
 新規路線就航により、沖縄からの貨物便就航地点は国内は成田、羽田、関西、中部の4、海外はソウル、上海、台北、香港、バンコク、青島の6と合計10地点となる。
 ANA広報部によると、今後は同社の貨物事業関連部門を独立させ、新たに「貨物事業会社」を設立する。貨物部門の事業を専門的に手掛けることで一層の事業拡大を目指す。