冬に先島チャーター便 アシアナ航空社長、副知事要請に前向き


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アシアナ航空の尹永斗社長(右)に釜山路線の定期便開設などを要請する高良倉吉副知事=21日、韓国ソウルのアシアナ航空本社

 【ソウル21日呉俐君】外国人観光客の誘客拡大を図ろうと、高良倉吉副知事や先島の首長らでつくる県のトップセールス団は21日、韓国を訪れ、アシアナ航空の尹永斗(ユンヨンドウ)社長とソウル市内にある同本社で会談した。

 高良副知事は、2010年から冬場に週2往復でチャーター運航している那覇―釜山線の定期便化や、石垣島と宮古島へのチャーター便就航を要請。尹社長は離島へのチャーター便運航について「宮古島と石垣島は注目を集めている。日韓の交流が推進できるよう前向きに検討したい」と述べた。会談後、本紙の取材に「今年末から来年初めの冬場に就航させたい」との考えを明らかにした。
 会談で尹社長は、那覇―釜山線の定期便化について「積極的な支援がほしい」と要望したが、具体的な支援策には触れなかった。
 高良副知事は「県は釜山路線の定期便開設に対し、支援策を検討しているところだ。離島への季節運航もぜひ検討してほしい。今後、アジア最大の仁川空港(ソウル)を利用して欧州などから多くの観光客が県に来るよう期待する」と話した。
 セールス団には、宮古島市の下地敏彦市長、石垣市の中山義隆市長、沖縄観光コンベンションビューローの安里繁信会長、県日韓親善協会の大城宗憲会長らも同行した。一行は22日、ジンエアー、大韓航空、ティーウエイ航空を訪問し、23日に帰任する。