3選手、地元リングへ 来月2日「拳伝説」


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 ボクシングの東日本復興支援チャリティー大会「拳伝説」が6月2日、沖縄コンベンションセンターで行われる。試合を控えた中真光石(沖縄ワールドリング)、翁長吾央(大橋ジム)、小谷将寿(琉球ジム)らは18日、北谷町の沖縄ワールドリングで練習を行った。

 8回戦で、WBOスーパーフェザー級世界ランク6位のホセ・オカンポ(フィリピン)に挑むのは、2年のブランクを経て東洋太平洋9位の中真(沖縄ワールドリング)。
 「相手はサウスポーでハードパンチャー。左のパンチに気をつけて、カウンターを狙いたい」と、地元での白星を目指す。
 中真とともに沖尚高時代からボクシングに打ち込んできたのは、日本スーパーフライ級1位の翁長吾央(大橋ジム)。IBF世界フライ級15位のライアン・ポンテラス(フィリピン)と、スーパーフライ級での対戦を迎える。
 翁長は「相手の戦い方は気にしない」と中真とは対照的。年齢的な焦りなどでスランプの時期もあったそうだが、最近では「自分の武器である左ストレートの感覚も戻りつつある」と話す。「冷静な試合展開で、結果を出したい」と言葉に力を込めた。
 2月の試合で、念願の東洋スーパーフェザー級ランカーとなった小谷将寿(琉球ジム)は、パヤノイ・ジッティジム(タイ)との戦いを控える。自他ともに認めるハードパンチャーの小谷は「技術面では中真さんや翁長さんには劣るけど、観客を一番盛り上げる試合にしたい」と意気込みを語る。
 「今回は練習から毎日12ラウンドをこなして、スタミナにも自信をつけた。沖縄のボクシング界をもっと盛り上げて、“ボクシング王国・沖縄”を復活させたい」と夢を描く。(仲本文子)

本番さながらのスパーリングで汗を流す中真光石=北谷町の沖縄ワールドリング(渡慶次哲三撮影)
得意の左ストレートで勝負を懸ける翁長吾央
自慢のパンチに磨きをかける小谷将寿