地域の百科事典完成 「漢那誌」29年ぶりに続編


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漢那誌の続編発行を喜ぶ(左から)仲本仁区長、新里民夫委員長、同委員会事務局の仲村渠梨奈さん=漢那区

 【宜野座】宜野座村漢那区(仲本仁区長)の「漢那誌続編1」が4月末に完成した。字誌の発行は1984年の初刊から約29年ぶり。移り変わる区の歴史を見つめ直す続編を、漢那誌編集委員会の新里民夫委員長は「地域の百科事典として読んでほしい」と語った。

 完成した続編では、初刊以降の社会の変化や区民の生活の移り変わりを詳細に記録するとともに、郷友会の歴史などを掘り下げたほか、区の発展のために尽力した功労者などをたたえた項目を設けている。
 漢那区では、地域からの要望を受けて、仲本区長が2007年に編集検討委員会を設置。2年の審議を経て、区の文化事業として08年に区誌編集委員会が設置され、委員と事務局員計7人が調査、編集作業を進めてきた。総事業費約1千万円。700部発行し、区内の各家庭や関係機関の配布以外に、販売も予定している。
 仲本区長は「多くの協力を得ながら、続編で地域の歴史を残すことができた。区の発展を読みやすく記載できた」と喜んだ。購入の問い合わせは同委員会(電話)098(968)2552。