仲里氏は留任 県信用保証協会会長


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仲里 全輝氏

 仲井真弘多知事は23日までに、県信用保証協会会長の仲里全輝氏(76)=元副知事=を留任させることを決めた。27日の同協会理事会などを経て正式に決定する。常勤で任期は3年。

 同会長人事をめぐっては当初、3月に副知事を退任した上原良幸氏(63)の起用が固まったが、その後上原氏は同じく外郭団体の沖縄観光コンベンションビューロー会長に据える方針に変更。このため保証協会会長には、同じく前副知事の与世田兼稔氏(62)が就任する方向となっていたが、与世田氏は本業の弁護士業務との兼任を希望。調整の結果「常勤職である同会長職にはそぐわない」と起用を見送った。
 保証協会は企業の信用情報などを扱うため、弁護士業務と利害関係が生じる可能性もあり、県庁内では弁護士の与世田氏の起用に慎重な意見もあった。
 仲里氏は1936年生まれ、与那原町出身。2006年12月~10年3月に副知事、10年5月から同協会長を務めている。